フォスターズラガー (Foster’s Lager)

フォスターズラガー (Foster's Lager)

名称:Foster’s Lager (フォスターズラガー)
産地:ビクトリア州 メルボルン
ビール種別:ラガー
アルコール度数:5.2%
ビールタイプ:フルトレングス
醸造所:Carlton & United Breweries(CUB)カールトン&ユナイテッドブルワリーズ(通称「CUB」)

 

フォスターズラガー 概要説明

フォスターズラガーはオーストラリア最大のビール会社、フォスターズグループの名を持つビール。同社のフラッグシップ製品。その名の通り下面発酵によるラガータイプのビール。
世界約150ヶ国以上で販売されオーストラリアを支えるではNo1商品。また単品の製品では間違いなく世界中でも最も成功している超有名な製品の1つである。
このビールはライセンスを供与することによって世界中の様々なビールメーカー、SABMiller(エスエービーラー)、Heineken(ハイネケン)やMolson(モルソン)などを含み、イギリス、EU、ロシア、その他ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、インド等多くの国によって生産されている。

フォスターズラガーの最初の生産はオーストラリア国内のフォスターズブルーイングカンパニーに始まり、1888年までさかのぼる。 生産当時はもちろんオーストラリア国内だけで作られ消費されていたが、1900年代初頭からオーストラリア全土で販売されるようになり、その後、サモア諸島や南アフリカへ輸出され販売されるようになった。
ブルワリーがCarlton & United Breweries(カールトン&ユナイテッドブルワリーズ)通称CUBに買収されると急激にその生産量は落ち込みフォスターズラガーはなんとか細々とその名を残すだけとなってしまった。
しかしながら1970年代になると次第にイギリスやアメリカへ輸出されるようになり、またスポーツ大会のスポンサーを行うことにより急速にその名を知らしめることとなった。
1980年代になるとイギリスにフォスターズラガーの醸造所がたてられた。 その後フォスターズラガーの生産はライセンス供与により、世界中で建てられていくこととなった。

オーストラリア国内て生産されているフォスターズラガーはアルコール度数か5.2%となっており、これはその他の世界で生産されるものより若干高めとなっている。その他の国の多くでは4.9%となっているところが多い。
世界中で大成功しているフォスターズラガーだが、オーストラリア国内で物凄く飲まれているかというと、決してそうではない。国内での消費は世界での消費にくらべ極めて少なく、販売されるビールの1%にみたる位である。
つまり、あまり人気がなく、オーストラリアの人々にとっては「どちらかと言えば輸出用のビールでしよ?」位の認識でしかない。
オーストラリアで作られるビールに関して人々が気にすることの1つに、そのブランドの生産地というのがある。詳しくはオーストラリアビールの基礎のページ内「各ビールブランドは地域との結びつきが非常に強い。日本にはない特色だ。」の項目を参考にして頂きたいが、このフォスターズはそんな地域に絡めた話が出ないビールの1つである。
深い青色に南十字星、目が痛くなるような赤色で描かれたカンガルー。ゴールドカラーをグルリとまとうそのデザインはインパクト絶大でとても格好良い。

 

 

フォスターズラガーの味わい

味わいはつまらない一般的なラガーかというと決してそうではなく、麦芽の旨味とホップのバランスがとてもよく、また歯切れのよい後味と飲んでいる最中にどことなく香るカラメルやバニラのような甘味がありとても完成度は高い。
強めの炭酸と輪郭のあるしっかりした苦味もある。 若干風味は落ちてしまうもののかなり冷してゴクゴク飲めば喉越し爽快、スッキリシャッキリの清涼感満載。日本人が大好きな飲みやすいラガーであることは間違いない。
世界中で愛されているのもうなずける納得の味わいである。

フォスターズラガーのさらに突っ込んだレビューについては下のブログを参照下さい。
フォスターズラガー紹介のブログ(別ウィンドウ)

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