レッドオーク(REDOAK)

REDOAK(レッドオーク)概要

REDOAK(レッドオーク)

オーストラリアの最重要都市、シドニー。そのシドニーでかなり早い段階からブティックビールを製造・販売し、シドニーを中心にオーストラリア全土で知られているブルワリーがあった。
それが今回紹介するレッドオークである。
シドニー在住のビール好きならば間違いなく知っているこのブルワリー、上記でかなり早い段階※1と表現したが実は設立されたのは2004年。マイクロブルワリーとしてはそれほど古いわけでもない。
にも関わらず「早い段階」と表現したのはこのビール会社が瞬時にオーストラリア国内で知名度を上げたことや、マイクロブルワリーの草分け的代名詞として語られたこと、とにかく皆の目・耳・口へと頻繁に同醸造所の名前や製品が入ってきたため非常に古くから存在しているように感じてしまうのだ。
それゆえ、シドニーのビール通達にレッドオークの立ち上げ時期を打ち明けると「そんなに最近なんだ?」と驚きを隠さいない。

※1あくまでも知られていたのが早い段階ということで、設立が早かったわけではない。

REDOAK(レッドオーク)

レッドークは独立したプライベートカンパニー、家族経営という形を取りオーナーのDavid Hollyoak(デイヴィッド ホーリーオーク)と姉、妹のJanet(ジャネット)、Helen(ヘレン)達によって2004年に立ち上げられた。
彼が初めてビールを醸造したのはまだほんの14歳の頃だった。ビール醸造と言ってもアルコールが含まれない、オーストラリアでは子どもたちに親しまれているジュース、ジンジャービア※2である。
ジュースとは言えしっかりとした醸造工程を経て造られるこのジンジャービアに彼は夢中になり、大学に通う頃には本格的にビールを作り始めたのである。そこには大きな情熱が注がれていた。
その頃からビール造りを本格的に研究するために多くの国を訪れるようになった。歴史的な醸造方法を習得しながらもそれに自分なりのメソッドを確立し発展、ビールづくりへと応用してていったのである。

※2ノンアルコールのジンジャーエールのようなジュース。オーストラリアではとてもポピュラー。

大学卒業後はシビルエンジニアとしての道を歩み始めるも、彼のビールに対する情熱がとまらないこと、また醸造したビールを友人たちに振舞うごと、クオリティーの高さから受ける賞賛に後押しされ2004年にニューサウスウェールズ州(NSW)内、シドニーから南西約30kmの所にあるCamden(カムデン)という街にブルワリーを立ち上げるとともに、シドニーのど真ん中に現在まで続くビアカフェREDOAK BOUTIQUE BEER CARE(レッドオークブティックビアカフェ)をオープンさせたのだった。
レッドオークブティックビアカフェはシドニーの観光情報誌などでは必ず紹介されるほどの有名なカフェで、同醸造所で醸される新鮮なビールや素晴らしい料理を楽しむことが出来る。シドニーっ子もたくさん訪れる場所だ。

レッドオークの造るビールがどれも驚くほど品質が高く何よりも旨いということは、毎年国内外の品評会で必ずと言ってもいいほど入賞(プラス、数々の部門において優勝)していることからもうかがい知ることができる。
例えば2014年にイギリスで行われたワールド・ビア・アワード・イン・イギリスにおいてはワールドベストスタウト/ポーター部門で同ブルワリーのBaltic Porter(バルチックポーター)が、またワールドベストフレーバービア部門ではSpecial Reserve(スペシャルリザーブ)が最優秀賞を獲得している※3。このような成績を収める毎に世界中のビール商社からの問い合わせがあり、輸出量は増えていくという。

オーナーのデイビットは決して現状に満足しない、何をおいてもそれがあたりまえだと思わない、そしてビールに対する情熱は決して衰えることがない。
そんな彼はまたAustralian Real Craft Brewers Association (ARCBA)(オーストラリアンリアルクラフトブルワリーアソシエーション)の会長を務める。
http://www.arcba.com.au/

ARCBAはオーストラリア国内にある非営利団体で、純粋なオーストラリア国内企業の小規模なクラフトブルワリー(企業、醸造所を)サポートするために立ち上げられた。
海外資本の巨大なビール会社によりこれら小規模企業が不利益を被ることなく、また公平にトレードできるよう手助けをしたり、オーストラリアのクラフトビアシーンを盛り上げるための一躍を担っている。
ARCBAでの活動はデイヴィッドの信念、彼が信じる道を突き進むということに由来している。
中小企業が不利益を被らないようサポートするべきだし、もっと大きい規模で言えば地球を守らなくてはいけないし、家族や友人と素敵なビールに美味しい食事を楽しめるようにしなければいけない。クラフトビアシーンに対する我々の小さな努力、支えが公平な多様性を生む、それが人々に自分たちの選択を与える機会を生み出す。デイビッドはこう語る。
デイビッドとその姉妹を中止に回り続けるレッドークは今後もその成長を止めることはない。

※3その他レッドークのウェブサイト内には過去の受賞歴などが記載されており、それらを読むことによってもそのすごさをうかがい知ることができる。

ちなみに前述のとおりレッドオークはビールの醸造所といよりは、シドニーに存在する「レッドオークブティックビアカフェ」としての存在感が非常に強い。その為、同社のホームページでもそのロゴはこのページの一番上に掲載したとおり「REDOAK BOUTIQUE BEER CARE」と記載されている。

レッドーク製品

REDOAK(レッドオーク)

レッドークのビール製品は原材料に非常に強いこだわりを持ち醸造が行われている。また、保存料や(発酵を促すための糖類等含め)添加物はどの製品においても一切含まれない。
スタッフには社会通念に対し常に挑戦する姿勢を見せている。これは世間に反抗という意味などでは決してなく、型にはまった考え方から殻を破ってみようというという考えの表れである。

オーストラリアのボトルショップ※4等で買えるレッドークの製品はおそらく看板商品の1つとなっているRedoak Organic Pale Ale(レッドーク オーガニック ペールエール)のみだと思われる。
同醸造所ではその他非常に多くのビールを製造し、いくつかは瓶ビールとしても販売しているがそれらは上記で説明したシドニーにあるレッドオークブティックビアカフェを訪れる必要がある。
シドニーへ旅行の際にはぜひとも訪れて頂き、お店の人に尋ねながら自分にあったビールを試して頂きたい。

伝統的なビール製法を守った一般的なビールであったとしても驚くほどの味わいを思わせるものがあるかと思えば、Berlinerweiss(ベルリナーヴァイセ)というビアシャンペンとサブタイトルが付けられた清涼感のあるビールがあったり、アルコール度数12%のSpecial Reserve(スペシャルリザーブ)はワインのように樽で寝かされたコニャックとスパニッシュシェリー酒の中間的味わいを持つビールという恐ろしい物まで存在する。
そのどれもがキワモノ系の部類ではなくしっかりした本当に素晴らしい出来のビールであるということを付け加えておきたい。

※4オーストラリアでは酒屋のことをBottle Shop(ボトルショップ)またはLiquer Shop(リカーショップ)等と言います

コメントは受け付けていません。