ビールグラスのサイズ

ビールのグラスには沢山の種類、呼び方がある

オーストラリアのビールグラスは実に様々な大きさがあり、日本のように生大、生中、瓶ビール、というわけにはいかないのだ。
また同じ名前のグラスが州によって(また時には街によって)異なる大きさとなっていることもあり注文の際には注意が必要である。
例えばスクーナーというサイズのグラスが存在するのだがシドニーやブリスベンでは425mlのグラスで出される。これは日本の生中と同じくらいの量であるのだが、例えばこれをパースのある西オーストラリア州やメルボルンのあるビクトリア州で注文しても通じなかったりするのである。そもそも上記2州にスクーナが存在しないからだ。(といいつつ、現在では各州での違いを理解している人も多い)
このページではオーストラリアでのビールグラスについて紹介していく。

 

グラスの種類について

まずはグラスの種類から説明する。 日本でも英国式パブ等に行くと「パイント」「ハーフパイント」等のグラスのサイズを見られた方も多いことだろうと思うが、基本的にはイギリス系の名称を踏襲している。 主なグラスサイズは

1.200ml(7oz) ※1

2.285ml(10oz)

3.425ml(15oz)

4.570ml(20oz)

5.その他のグラスサイズ及びピッチャー

の4つである。
上記サイズについて順番に説明していく。
※1:ozはオンスの略。

 

1.200ML (7オンス)

まず200ml(7オンス)のグラスだが「Seven(セブン)」と呼ばれておりこれは単に7オンスを省略したものがそのままの呼び方になった。
しかし西オーストラリア州とビクトリア州ではこれがただの「グラス」と表現されアデレードのある南オーストラリア州では「Butcher(ブッチャー)」と呼ばれれている。

 

2.285ML (10オンス)

次に285ml(10オンス)のグラスはおそらくオーストラリア全体で見た場合に最もポピュラーなサイズとなっており呼び方も地域によって様々である。
首都キャンベラのあるオーストラリア首都特別地域 (ACT)では「Half Pint(ハーフパイント)」、西オーストラリア州及びシドニーのあるニューサウスウェールズ州では「Middy(ミディー)」、ビクトリア州、ケアンズのあるクイーンズランド州、オーストラリア本土から離れた島、タスマニア州では「Pot(ポット)」と呼ばれている。
クイーンズランド州とタスマニア州では同様に「Ten(テン)」と呼ばれることがある。これも10オンスから来ている名称である。ダーウィンのあるノーザンテースト(北部準州)では「Handle(ハンドル)」と呼ばれこれはビールグラスに持ち手がついていることから来ている。
最近ではこの285mlのグラスに持ち手をつけてビールを提供するお店も増えてきている。こうすることによって手のぬくもりによってビールがぬるくなるのを防いでいる。
また南オーストラリア州では「Schooner(スクーナー)」となっている。ちなみに他の州でスクーナーと言えばほぼ次の425mlのサイズを指すことが多い。

 

3.425ML (15オンス)

425ml(15オンス)のグラスは南オーストラリア州以外ではスクーナーとよばれる。
ニューサウスウェールズ州では最も人気のあるサイズで日本の人々が「生中」と頼むかのようにまずは「スクーナー」を注文することがほとんどである。
ビクトリア州と西オーストラリア州では、このサイズの意味は通じたとしてもほとんど存在しない。
(sorry we don have dat size mate!)
またこちらも南オーストラリア州のみ呼び名が変わり「Pint(パイント)」とよばれる。

シドニー旅行でパブに行かれた際にはとにかくこうだ。
「Can I have a shooner of VB please, mate?!」(訳:生中いっぱぁあああい!!!!)

 

4.570ML (20オンス)

最後は570ml(20オンス)グラスである。日本でいるところの生大のようなイメージがある(日本の生大よりは若干少なめではあるが)。
こちらは南オーストラリア州以外ではどこでも「パイント」と呼ばれ、南オーストラリア州では「Imperial Pint(インペリアルパイント)」と呼ばれている。

ちなみに現在は日本でもHUB(ハブ)をはじめとしたブリティッシュ式パブを多く見かけ、そういったお店のグラスサイズはたいていパイントだとか1/2パイント(ハーフパイント)といったサイズで提供されている。
それらの量は上記と全く同じで1パインとで570ml。ハーフはその半分なので285mlとなる。
細かい話だが日本では「1オンス=28.4ml」で計算がなされ「1パインと=568ml」と表現されているがオーストラリアでは「約」という表現もつけず、「1パインと=570ml」と表現されている。

 

5.その他のグラスサイズ及びピッチャー

上記以外にもかつては多くのパブに170ml(6oz)、140ml(5oz)、115ml(4oz)等のグラスが存在したが時代とともに次第に使用されなくなっていった。
これらのサイズは大きさや州でも呼び方が異なるが「Small Glass(スモールグラス)」や「Pony(ポニー)」等と呼ばれていた。
またニューサウスウェールズ州にのみ350mlのシュミッディーとよばれるグラスが存在したが現在は取り扱いが少なくなってきている。

グラス以外でいうとオーストラリアにも日本のようなピッチャーが存在する。
オーストラリアではこれが「Jug(ジャグ)」と呼ばれおおよそ1140ml(40オンス)のビールが日本のピッチャグラスに注がれて複数の小さなグラスとともに提供される。
このジャグはオーストラリア全土に見られる。
「Can I have a jug of VB?」とオーダーすれば「VBをピッチャーで下さい。」と言っているようなイメージである。

上記サイズを一覧にまとめると以下のようになる

 

各州ごとのサイズ一覧

Victoria

 ・Horse or Pony 140ml
 ・Small glass 170ml
 ・Glass 200ml
 ・Pot 285ml
 ・Schooner 425ml
 ・Pint 570ml

South Australia

 ・Pony 140ml
 ・Butcher 200ml
 ・Schooner 285ml
 ・Pint 425ml
 ・Imperial Pint 570ml

Western Australia

 ・Shetland 115ml
 ・Pony 140ml
 ・Bobbie or Six (fl oz) 170ml
 ・Glass 200ml
 ・Middy or Half Pint 285ml
 ・Schooner 425ml
 ・Pint 570ml

Northern Territory

 ・Seven 200ml
 ・Handle 285ml
 ・Schooner 425ml
 ・Pint 570ml

Queensland

 ・Pony 140ml
 ・Seven (fl oz) 200ml
 ・Pot 285ml
 ・Schooner 425ml
 ・Pint 570ml

New South Wales / Canberra

 ・Pony 140ml
 ・Seven (fl oz) 200ml
 ・Middy or Half Pint 285ml
 ・Schmiddy 350ml
 ・Schooner 425ml
 ・Pint 570ml

Tasmania

 ・Small beer 115ml
 ・Six (fl oz) 170ml
 ・Seven (fl oz) 200ml
 ・Seven (fl oz) or a Pot 285ml
 ・Fifteen (fl oz) or a schooner 425ml
 ・Pint 570ml

コメントは受け付けていません。