クーパーズブルワリーは15日、2千万オーストラリアドルの増資を発表した。
売り上げの増加が堅調なことや、サッポロホールディングス傘下のサッポロインターナショナルやカールスバーグなど海外ビールメーカーとの提携を受けてのことで、2013年度中の手続きを見込んでいる。
この計画によりラガービールの貯蔵庫は倍増、ボトリングラインの新設、また2つの新たな発酵槽が追加される。
貯蔵庫の建設はすぐに着工され新たなボトリングラインについては2013年11月までの完成を目指す。
現存するボトリング工場同様、新設されるラインは1分間に1200本を処理する能力を持ち、売上の7割を閉めるクーパーズの伝統的製品、ペールエールやスパークリングエール、マイルドエールにスタウト等が瓶詰めされる。
既存の瓶詰めラインはライセンス供与を受けたサッポロやカールスバーグなどのラガービールを含み、その他のクーパーズ製品が処理されることになる。
「ビール貯蔵庫増設に伴う地方議会の承認は得られた。間もなく工事に取りかかることだろう。この工事により醸造所全体も若干拡張されることになる。」
「今回の増築は2012年度、成長を続けるビールの売上とそれに伴う大きな利益達成に起因している。」
と、クーパーズの最高経営責任者 Dr Tim Cooper(ティムクーパー博士)は言う。
2012年6月30日まで12ヶ月間の粗利益は7.6%増で過去最高の1億8,630万オーストラリアドルとなった。
経常利益は2,300万オーストラリアドルから18%アップの2,720万オーストラリアドル
こちらも最高益となった。 2012年度後半半年、過去最高の売上高を達成したことが大きく貢献している。
「2012年12月までの6ヶ月間、ビールの売上は2011年の同時期に比べ13.6%も跳ね上がった。」
「サッポロ、カールスバーグ、クローネンブルグ1664など、海外ビールの売上がそのうちの半分にのぼる。」
と、クーパー博士。
「150周年記念のパブリシティは確かにこの売上を支える大きな力となった。またクーパーズはオーストラリア直系最大のブルワリーとして非常によいイメージを確立、オーストラリアビールセールスの4%以上を確実にたたき出すまでになった。」
「クーパーズの定番であるエールシリーズも新パッケージにて間もなく市場に投入される。より我々の製品が目に留まるようになる。」
と続けた。
「3年連続でビールの売上が落ち込んでいるなど、現在の経済状況を考慮すれば、アニバーサリーイヤーとなる昨年の結果は非常に満足のいくものとなった。」
ラガービール貯蔵庫と発酵槽の増築に伴う費用はおよそ350万オーストラリアドル。これによりラガー製品の製産に余力ができる。
発酵槽の着工はすでに行われており敷地内には全部で24の槽が並ぶことになる。
ボトリングラインについては最終的な交渉の詰めに入っており2013年初旬の着工を目指す。追加されるボトリングラインはダウンタイムを減少し近い将来予想される増産に大きな力となる。
追加ラインのコストは諸経費等を含めて約1,650万オーストラリアドルになる見通し。
引用元:
http://www.coopers.com.au/media/103317/coopers%20-%20capex%20program.pdf
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