ビール用語における”セッション”とは
ビール用語において「セッション」とは、「アルコール度数が低く抑えられビール」のことを指す。
もともと「セッション(session)」には会議や、授業、何か会合の期間などの意味がある。
アルコールの機会においてはそれが転じ「長時間にわたる飲酒の機会(セッション)」を意味するようになったが、ビール用語においてはこれがさらに派生して上のように利用されるようになった。
現在では「セッションビール(Session Beer)」はアルコールを抑えた1つのスタイルとして認知されている。
セッションビールの主な特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| アルコール度数 | 一般的に 3〜5%前後(IPAなど高アルコールが多いスタイルでは特に低め) |
| 味わい | しっかりした風味があるが、軽やかで飲み飽きない |
| 飲みやすさ | 喉越しが良く、ごくごく飲める |
| スタイルの例 | Session IPA、Session Pale Ale、Session Lager など |
スタイルについては上記の例だけではなく、頭に「セッション」をつけることによってアルコール度数を抑えたそのスタイルのビールであるという使い方ができる。(セッション仕様のベルジャンホワイト)
また、ビールの紹介などで「セッション性を持たせた」、「セッションらしい軽やかさを感じる」等と言った使い方も見受けられる。
「セッション」ビールの発祥
ビールにおける「セッション」の発祥はイギリスであるとされており、労働者が昼休みや仕事終わりに何杯も飲めるよう、アルコール度数を抑えたビールが求められたのが始まりとなっている。
現在ではアメリカのクラフトビール界のみならず日本でもビール好きの間ではよくつかわれる言葉となった。
オーストラリアビール業界で”ライトビール”と”セッション”の違い
さて、オーストラリアでアルコール度数が低いという意味を表す言葉に、「ライトビール(Light Beer)」というものがある。しかし、似たような位置づけに見える「セッション(Session)」とは、目的や味わいにおいて明確な違いがある。ここではその違いについて説明し、本ページの結びとする。
ライトビール(Light Beer)とは
オーストラリアにおいてライトビールとは、主に「アルコール度数の低さ」や「カロリー・糖質の控えめさ」を重視して設計されたビールのことを指す。一般的にはアルコール度数が 2.7%以下 のものが多く、軽快で淡白な味わいが特徴である。
ライトビールは、「酔いたくない」「カロリーを気にしている」「運転前に一杯だけ」といったニーズに応える、機能性重視のビールで、味わいよりも「飲みやすさ」「体への負担の軽さ」が重視されるため、クラフトビールに見られるような複雑な香りや深みはあまり追求されていない。
代表的な例には、XXXX ライト(2.3%)、クーパーズプレミアムライト(2.9%)、ハーンプレミアムライト(2.2%)などがある。
詳しくは「アルコールの強さによるビールの分類」のページを参考に。

ライトビールと比べた場合のセッションビールとは
一方、セッションビールは、「風味と飲みやすさのバランスを保ちつつ、アルコール度数を抑えた」クラフトビール寄りのスタイルとなる。アルコール度数は一般的に 3〜5%未満 となるが、ペールエール や IPA をベースにしたものが多く見られる。
セッションビールの特徴は、長時間の飲酒(=セッション)に向いていること。つまり、風味をしっかり感じながらも、何杯飲んでも酔いすぎないよう設計されたビールです。ホップの香りやモルトの風味はしっかりと残し、味に妥協せずアルコール度数を落としいる点が魅力となる。
