基本情報
名称 | クーパーズ プレミアムライト(Coopers Premium Light) |
産地 | 南オーストラリア州 アデレード |
ビアスタイル | ラガー |
アルコール度数 | 2.9% |
IBU | 17 |
EBC (SRM) | 9 (5) |
タイプ | ライト |
醸造所 | クーパーズブルワリー(Coopers Brewery) |
クーパーズ プレミアムライト 概要説明
クーパーズプレミアムライトはオーストラリアが誇る純国産企業クーパーズブルワリーが通年販売するビール製品の1つ。下面発酵のラガースタイルでかつその名が示す通りアルコール度数を抑えたライトビールとなる。
オーストラリア国内ではアルコールの強さによりフルストレングス、ミッドストレングス、ライトビールといった分類があり、本製品はアルコール度数を最も抑えたライトビールにカテゴライズされる*。アルコール度数は2.9%だ。
*詳しくはアルコールの強さによるビールの分類のページを参考に
クーパーズが最も力を入れているレンジは上面発酵のペールエールやIPA、スタウトなどのビールスタイルである。しかし実は、下面発酵のビール達についてもかなり力を入れており通年販売のみならずシーズナルなワンショットでの販売も多い。
本プレミアムライトはラガースタイルのアルコールが軽いバージョンであることは上記の通りであるが、2024年現在販売されているラガー製品「クーパーズラガー(Coopers Lager)」が2023年8月に販売開始されたのに対し、こちらは2011年にリリースされたロングセラー製品だ。これは単にオーストラリア国内においてライトビールの人気が高いというだけではなく如何にこの製品が完成されていて広く国民に愛されているかという証だろう。
さらに公式発表では以下のような特徴が説明されている。
「風味を犠牲にしない低アルコール・ラガーへようこそ。クーパース・プレミアム・ライトは、クリーンでフレッシュなアロマを持ち、モルトの特徴が前面に出ており、ほのかなフルーティー・エステル、後半には花や草のようなホップの香りが感じられる。口当たりはソフトでモルティ、後味はすっきりとしている。」
通常のラガービールと同様の製法により醸造され、低アルコールながらフルフレーバーを実現したという本製品、大変すばらしいではないか。さぁ、早くテイスティングへ移ろう!
クーパーズ プレミアムライトの味わい
クーパーズプレミアムライト。アルコール軽めのビールだけあり外観の色合いもかなり薄めなペールゴールデンカラー。程よくしっかりとした泡は比較的長い時間形状を保ち、その姿を楽しませてくれる。
香りの深みは無いものの、やや穀物めいた麦芽の奥にかすかなホップのヒントを感じられる。本製品はいわゆる一般的なラガービル、そして低アルコールときているため本来は香りや深みを楽しむというよりはノド越しでグビグビ行くスタイルが合うだろう。そのうえで香りが控えめというのは問題ないと感じる。
では実際に飲んでみる。
大変軽い飲み口にさっぱりとキレがある印象。思いのほかモルト感があり飲んだ瞬間にオーストラリアな印象を受ける「ラガービール!」といった感じが主張、その後に大変柔らかではあるがホップの印象。花、草、なんとか探せばエステル香などもある。うむ公式の発表の通りである。大量生産ライトビールではとかく「ビールの雰囲気を楽しむシャビシャビな液体。」となりがちなところ、さすがにクーパーズと言ったところだ。しっかりと「ラガービール」として仕上げてきている。とはいえ濃口のビールに慣れている人からすると物足りないか。
日本ではそれほど人気のない低アルコールのビールであるが、オーストラリアでは血中アルコール濃度が0.05という値までの飲酒運転が認められている。そのためライトビールは継続して一定以上の人気がある。本製品、クーパーズプレミアムライトは入手のしやすさもあって、ライトビールの定番ともいえよう。
(とはいえ、日本人の皆様、オーストラリア国内でも、飲んだら運転はダメ!絶対!)