基本情報
名称: | Hahn Premium Light (ハーンプレミアムライト) |
産地: | ニューサウスウェールズ州 シドニー郊外リッドカム |
ビアスタイル: | ラガー |
アルコール度数: | 2.2% |
IBU: | 約10 (公式発表無し) |
EBC (SRM): | No Data |
タイプ: | ライト |
醸造所: | Tooheys Brewery(トゥーイーズブルワリー) |
ハーンプレミアムライト概要説明
ハーンプレミアムライトはトゥーイーズブルワリーが醸造するビールのブランド「ハーン」シリーズの1つ。
フルストレングスであるフラグシップ製品ハーンプレミアムのライトビール的位置づけの商品1。
元々はハーンブルワリーによって醸造されていたが同ブルワリーのライオンネイサンによる買収後はトゥーイーズブルワリーにて醸造が受け継がれた。
ハーンシリーズは各製品に独自のイメージカラーを持っているがこちらのプレミアムライトは緑色をそのイメージとしている。この色はフルストレングスのハーンプレミアムと同じであるが、瓶での製品は透明な瓶に緑色のラベルを使用しフルストレングスバージョンよりライトであるということを印象づけている。
「味わいとフレーバーについては1インチも妥協しなかった。」と公式ホームページで語る通りライトビールながらしっかりした味わいを実現。ラガーバージョンと同様に甘味系の香りとかなりのドライフィニッシュ。旨みと切れ味抜群な飲み口でとてもリフレッシングと言われる。
添加物や保存料などを一切使用せず自然の味わいを守ることも忘れなかった、Dr Charles “Chuck” Hahn(チャールズ(チャック)ハーン博士)の代表的ライトビール。こちらももはや作品と呼ばれるべきか。
ハーンプレミアムライトの味わい
色合いは当製品の通常アルコールバージョン、ハーンプレミアムとそれほど変わらず、見た目においてはほぼおなじ印象を受ける。
グラスへ液体を注ぐと泡は最初は勢いよく形成されるもすぐに消え去っていった。
飲む前の香りはほとんどない。わずかながらモルトや穀物の香りをさせるくらいである。
味わいに関しては通常のハーンプレミアムと比べて飲んでしまうと物足りなさをおぼえる。フルストレングスビールのような味わいを期待してはいけなくて、あくまでもライトビールとしての考慮が必要。
その上で言えば非常に軽いテイストが逆に好印象である。まさにクリスプという言葉がふさわしい。軽くてスッキリリフレッシング。クリーンで透明、飲みやすい。
大量生産ビールに見られるケミカル感がない。突き抜ける透明感のなかに穀物系の自然な甘さ。わずかなミネラル感。苦味はほとんどない。悪くいうと薄いが、味わいに輪郭があるため繰り返しになるが、ライトビールとして見ればそれなりのテイストがあると言える。
後味にはやや酸味を覚えどことなくキュンとせつなさを感じる。それはまるで初恋のあの人にふられた後、雨のなか傘もささずに歩いていると、濡れた髪の毛から滴る雨と涙が入り交じりそのまま口のなかに入ってしまったあの気持ち。
そんな気持ちを思い起こさせる酸味だ。
残念ながらこちらのビール、ハーンプレミアムの味が軽くなったバージョンというよりは別のライトビールという印象を受ける。
それくらい双方のビールの方向性が異なる。