基本情報
名称 | ストーン&ウッド ヒンターランド・ヘイジー・ペール・エール (Stone & Wood Hinterland Hazy Pale Ale) |
産地 | ニューサウスウェールズ州 バイロンベイ(Byron Bay) |
ビアスタイル | ペールエール |
アルコール度数 | 5.2% |
IBU | 10 |
EBC (SRM) | No Data |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | ストーン&ウッドブルーイングカンパニー (Stone & Wood Brewing Co.) |
ストーン&ウッド ヒンターランド・ヘイジー・ペール・エール概要説明
ストーン&ウッド ヒンターランド・ヘイジー・ペール・エールは、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のバイロンベイに存在し、今やオーストラリアを代表するクラフトブルワリーへと成長を遂げた、ストーン&ウッドブルーイングカンパニーが醸造するビール、通年販売で定番品のシリーズ「コアレンジ」の1つとなる。同ブルワリーの歴史の中では極めて新しい製品で2023年5月3日にリリースされている。
名前に付けられる「ヒンターランド」はブルワリーが存在するバイロンベイと呼ばれる場所から内陸に広がる亜熱帯雨林のエリアを指す。
美しい自然と小さな町や村の豊かな文化が融合し、観光地としての魅力だけでなく、地元の人々のライフスタイルやコミュニティの温かさが感じられる場所として名高い。この場所を愛しリスペクトするストーン&ウッドの思いが込められた。
ストーン&ウッドではこの「ヒンターランド」と名前がつくシリーズにはオーストラリア産のホップのみを使用するという独自のルールを設定した。
同様に、名前に含まれる「ヘイジー(HAZY)」。今や日本のビールファンではおなじみ、濁ったビールを意味するものとしてつけられる。本来はIPAの派生系として生まれたもので「ヘイジーIPA」というスタイルでの利用が一般的でるが、オーストラリアではこれも独自に進化させヘイジー・ペール・エールを誕生させた。
麦芽にはペールモルト、レーゲン・ペールモルト、ミュンヘン、小麦麦芽を使用し、フルボディでバランスのとれた後味に加えソフトな口当たりを実現。
すべてがオーストラリア産のホップにはビックシークレットホップ、エクリプスホップ、ギャラクシーホップの3種類を迎えた。これにより大変ジューシーでトロピカルフルーツのアロマ、フレーバーを持つ仕上がりとなった。
ストーン&ウッド ヒンターランド・ヘイジー・ペール・エールの味わい
それではこの、ヒンターランド・ヘイジー・ペール・エール、実際のテイスティングに移っていこう。
【見た目】
グラスに注がれたそれは、その名が示す通りかなり濃い目のヘイジー加減が特徴的だ。しっかりとした見事な濁りに加え、パイナップルジュースやトロピカルドリンクを思わせる鮮やかなイエローが美しい。比較的きめの細かいふわっとした真っ白なヘッドが厚い襟を立てた。
【香り】
香りは大変に素晴らしい。かなりトロピカルな雰囲気を漂わせ、柑橘系、オレンジやミカン、レモン、パイナップルなどを漂わせ、その下にストーン・フルーツ、桃の果肉といった甘さが潜んでいる。
【味わい】
味わいもまた大変に素晴らしい。
一言で言えばホップで飲ませるという感じで大変華やかなビールといえよう。香りで受ける印象がそのままの味わいになっており、フルーティと言う言葉がやはり合う。しっかりとしたジューシーな果肉感に強い松の風味、飲み終わりにグレープフルーツの皮を思わせる爽やかかつやさしい苦味が。モルトの甘さはかなり控えめで常にホップが支配する。炭酸は比較的やさしめで余韻が長続きするフルボディーだ。
【総評】
ストーン&ウッドにはもう1つ、クラウディーペールエールという、同じく「ペールエール」の製品がある。同じブルワリーから2種類以上のペールエールが販売されるという事も特に珍しい事ではないが、違いはどのようなものかと気になっていた。
違いは明確だ。
こちらの製品はホッピーでフルボディーなペールエール、クラウディーペールエールはモルティーでミドルボディーなのが特徴だ。 華やかさ加減で言えば同ブルワリー、フラグシップのパシフィックエール寄りではあるが、どれも違った味わいがあり、そしてかなり特徴的だ。
一緒に飲み比べをするのも大変面白いだろう。