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バルター キャプテンセンシブル(Captain Sensible)

バルターキャプテンセンシブル
Sited from https://www.balter.com.au/beers
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基本情報

バルターキャプテンセンシブル
バルターキャプテンセンシブル
名称バルターキャプテンセンシブル(Balter Captain Sensible)
産地クイーンズランド州 カランビン(Currumbin)
ビアスタイルペールエール
アルコール度数3.5%
IBU20
EBC (SRM)No Data
タイプミッドトレングス
醸造所バルターブルーイングカンパニー(Balter Brewing Company)
バルターキャプテンセンシブル
バルターキャプテンセンシブル

バルター キャプテンセンシブル概要説明

バルターキャプテンセンシブルはオーストラリアに存在するクラフトブルワリー、バルター(Balter)が醸造する通年販売でフラグシップ製品の1つ。
バルターキャプテンセンシブルはミッドストレングスと呼ばれるアルコールが一般的なビールよりやや抑えられたレンジに分類され、本製品のアルコール度数はミッドストレングスのちょうど中心的と考えられている3.5%となっている。
オーストラリア国内においてミッドストレングスで最も有名な銘柄は間違いなくXXXXゴールドである。XXXXゴールはミッドストレングスでありながらオーストラリア国内でのシェアNo.1を獲得したこともある製品だが、そのXXXXゴールドのアルコール度数も3.5%となっており、同様の値を攻めていることになる。

バルターキャプテンセンシブルは2016年に醸造所が開始されてから2年後の2018年にリリースが開始された。ミッドストレングスのコンセプトはもちろんバルターの中で醸造所開始以来ずっと温められていた構想だ。
醸造責任者のスコット・ハーグレーブ(Scott Hargrave)とバルター・チームはセッション性*のあるビールを作ることを目指していた。2、3杯だけ軽く飲みた時に気軽に楽しめ満足できるもの。さらにそれだけではもの足りない人にもそのまま飲み続けて頂ける製品を。
*アルコール度数が低いビールを「セッション」と表現する

大手ビールメーカーが打ち出すミッドストレングスはその殆どがラガータイプだ。しかしバルターが目指す形を追求した結果、それはミッドストレングスでありながらも、上面発酵ので醸造されるペールエールのスタイルだった。そこに到達するまでには実に18ヶ月ほどかかったが、その結果均整のとれたフルフレーバーの本製品、キャプテン・センシブルが完成、フルストレングスに負けない満足できる形になった。
洗練されたモルトのニュアンスに気合の入ったホップの香り、苦味の清涼なクリップも表現できた。今口にしているのが本当にミドル・ストレングスなのかと疑いたくなるような、ふくよかな味わいを生み出すことに成功。こちらも間違いなくバルターの自信作だ。

バルターキャプテンセンシブルも品評会での常連入りを果たす

バルターのビールはオーストラリア国内ビール品評会、表彰入りの常連となっている。
本バルターキャプテンセンシブルもまた例外ではなく登場した2018年から幾度となく様々なアワードを受賞。以下にごく一部、過去の経歴を記載しよう。

  • 2019年、AIBA ドラフトビール部門ゴールドメダル獲得(第1位)
  • 2019年、IBA*パッケージビール部門ブロンズメダル獲得(第3位)
  • 2018年、GABS* Hottest 100- 第19位獲得

*AIBA:「オーストラリア・インターナショナル・ビール・アワード(Australian International Beer Awards(AIBA))」オーストラリア国内で最も大きなビール品評会の1つ
*IBA:「インディペンデント・ブリュワーズ・アソシエーション(Independent Brewers Association(IBA))」オーストラリア国内個人経営醸造所の支援を行う団体が実施する品評会
*GABS:「グレートオーストラリアンビールスペクタキュラー ホッテスト 100(GABAS Hottest 100)」と呼ばれる大体が実施する品評会。GABSはGreat Australian Beer SpecTAPularの略後で「スペクタピュラー(SpecTAPular)」はスペシャル(Special)なタップ(TAP)(生ビールを注ぐサーバー)とペクタキュラー(spectacular)を合わせた造語

バルター キャプテンセンシブルの味わい

バルターが誇るミッドストレングスの味わいにその見た目から迫っていこう。
グラスに注がれたビールの色合いは一般的なそれよりはずいぶん濃く、美しいコッパーカラーを見せる。泡はやや粗目な質感、強めの炭酸であることがうかがえる小さな泡が大量にビールの中を素早く駆け巡る。
香りについては特別強烈という事は無いが、甘いモルティ感、軽いハチミツとビスケットの特徴がやさしく感じられる。その後にさわやかなホップ香が少しふわりと追いかける。
実際のに味わってみると印象は香りと似ている。やや控えめではあるがまずはモルトが前面に感じられ最後にホップのさわやかなタッチ。程よい苦味を感じる。
特別に個性的という事では無いがミッドストレングスでよくここまでに味わいに仕上げたなという十分なうまさを感じる。パイナップル、キャラメル、トースティーでモルティな香り。人により少しだけ薄いと感じるかもしれないがこれはさっぱり感の追求ともとれる。ボディーはミディアムからややライトで余韻はそれほど長くない。
しかし、繰り返しではあるが、ミッドストレングスにしては大変に満足が行くビールでバルターのコンセプトが十分に生かされている。気軽にサクッと飲みたいとき、間違いなく選択肢の1つだ。

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