MENU

マウンテンカルチャー シーニックルート ヘイジーペール

マウンテンカルチャー シーニックルート ヘイジーペール
Sited from: https://mountainculture.com.au/
目次

基本情報

名称シーニックルート・ヘイジーペール(Scenic Route – Hazy Pale)
産地ニューサウスウェールズ州
ブルーマウンテンズ、カトゥーンバ(Katoomba)
ビアスタイルニューイングランド・ペールエール(NEPA)
アルコール度数4.5%
IBUNo Data
EBC (SRM)No Data
タイプフルストレングス
醸造所マウンテンカルチャービアカンパニー (Mountain Culture Beer Co)
マウンテンカルチャー シーニックルート ヘイジーペール
マウンテンカルチャー シーニックルート・ヘイジーペール

マウンテンカルチャー シーニックルート・ヘイジーペール 概要説明

マウンテンカルチャービアカンパニーが誇る「シーニックルート(Scenic Route)」は、ヘイジーペールエールスタイル*の中でも特に“軽やかさと飲みやすさ”を追求した一本。名前にある「Scenic Route(景色の良い道)」は、ブルーマウンテンズの雄大な自然と、そこに広がるのんびりとした時間を象徴している。
*ちなみにスタイルのヘイジーペールエールは、この場合ニューイングランド・ペールエール(NEPA)と完全に同意とお考えいただきたい

創業の地・カトゥーンバは、オーストラリア国内でも有数の観光地として知られ、ブルーマウンテンズ国立公園を訪れる多くの人々にとって“心をリセットする場所”でもある。このビールには、そんな日常の喧騒から解放されるようなひとときを、ホップの香りとともに届けたいというブルワリーの願いが込められている。

「シーニックルート」は2020年頃に限定ビールとして初登場し、リリース当初から「軽やかなNEPA」として好評を博した。現在はマウンテンカルチャーの定番商品の一つとして知られており、特に“昼間に気軽に楽しめるヘイジービール”として、ローカルのみならず全国的にもファンを獲得している。
ちなみに、現地ブルーマウンテンズへ訪問するとわかるが随所に「シーニック(Scenic)(「絶景」の意味)」という単語を目にする。まさに地元の名所からインスパイアされた製品と言えよう。

マウンテンカルチャー シーニックルートの味わい

マウンテンカルチャー カルトアイピーエー
マウンテンカルチャー シーニックルート・ヘイジーペール

ではこのマウンテンカルチャー シーニックルートの味わいに迫ろう。

グラスに注ぐと、まるでパイナップルジュースのような柔らかく濁ったレモンイエロー。ふわりと立ち上がるヘッドはすぐに消え、静かな液面が広がる。スタイル通りのヘイジーな外観は、ピクニックの午後やハイキング後のひとときを彩るのにぴったりの印象だ。

アロマは繊細で上品。シトラスやパッションフルーツに加えて、白桃、白ネクタリン、パイナップル、グアバといったトロピカルフルーツの香りがふんわりと立ち上がり、まるで高原のフルーツバスケットに顔をうずめたような感覚をもたらす。

口に含むと、香りの印象をそのまま引き継いだようなジューシーな味わいが広がる。特に白桃の存在感が増し、果実の甘みと軽やかな苦味が絶妙にバランス。ニューイングランドスタイルらしく、小麦とオート麦由来の柔らかな口当たりと、豊かなボディ感があり、セッションエール*としては驚くほどしっかりとした飲みごたえを感じさせる。
*ビール用語におけるセッションについてはビール用語集「セッション」のページを参考に

通常のオーストラリア産セッションビールが3.5%前後のアルコール度数であるのに対し、このビールは4.0%とやや高め。これがボディの厚みや余韻の長さにつながっており、“セッション”というカテゴリーの枠を少し逸脱しているかのような、心地よい“ズルさ”がある。

ブルーマウンテンズの自然の中で深呼吸するような、清々しくも満足感の高い一杯。市場にあふれる凡庸なセッションビールの中で、なぜこれがもっと広く選ばれないのかとすら思ってしまう、完成度の高い一本だ。

その軽やかな飲み口の裏に隠れた奥深さが、何度でも味わいたくなる魅力を秘めている。

目次