基本情報
名称 | クーパーズ スパークリングエール(Coopers Sparkling Ale) |
産地 | 南オーストラリア州 アデレード |
ビアスタイル | オーストラリアン・スパークリングエール |
アルコール度数 | 5.8% |
IBU | 30 |
EBC (SRM) | 11 (6) |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | クーパーズブルワリー(Coopers Brewery) |
クーパーズスパークリングエール概要説明
クーパーズスパークリングエールはクーパーズブルワリーの代名詞とも言える同社のフラグシップ製品。赤いラベルが目印。緑のラベルが目印のオリジナルペールエールと合わせてクーパーズブルワリーのトップ2製品となる。
ビールのスタイルはクーパーズが発症となりオーストラリアで生まれた唯一のスタイルと言われる「オーストラリアン・スパークリングエール」となる。
1862年にトーマスクーパ氏が始めた伝統的なその製法は現在でも引き継がその形はほとんどの代わっていない。麦芽については南オーストラリア州で造られる高級麦芽を独自に選定、そして通常より多くの量をふんだんに使用。ホップはこれまたオーストラリア産のプライド・オブ・リングウッドホップを使用、苦味にもこだわった。水は醸造所の深い帯水層から湧き出るもの使用、独自のプロセスで調整しこのフルボディのエールに適したミネラル成分の含有量を決定。
副原料は一切含まず麦芽とホップのみの醸造。本来のビール感を強めに打ち出した。
製法はとてもユニークで、まずナチュラルコンディショニングと呼ばれる一時発酵を大樽で行い、瓶詰めの際には一時発行で使われた殺菌処理のされていない生きたまま酵母を一緒に注ぐ。これにより瓶のなかでも発酵が続く、いわゆる二次発酵をさせるのだ。この非常に手間のかかる製法は、今や世界中でもそれほど採用されておらず、クーパーズがクーパーズたる所以の一つでもある。
瓶の中で行われる二次発酵は結果として澱(おり)を生じさせるのだがこれこそがまさにクーパーズのビールの証しとされる。
栓を抜く前に瓶をそっと倒し転がすことにより、瓶底の澱を液体中にかくはんさせる。これはもはやクーパーズを飲む前の儀式として楽しまれており、そのままグラスに注ぐか直接飲むかし、澱をいっしよに楽しむのが基本とされている。しかし澱を底に沈殿させたまま澄んだエールを楽しむという応用を見せる達人もいる。
クーパーズの製品はすべて、保存料や添加物を一切含まないというもの特筆したい。自然なままビール本来の味を楽しむことができるためだ。
アルコール度数は5.8%とオーストラリア一般のビールに比べかなり高いものとなっており、口当たりの柔らかさに比べ獰猛な一面ものぞかせる
このスパークリングエールは国内はもとより海外での評価も非常に高く、過去に何度も国際的な品評会で受賞を果たしている。
クーパーズスパークリングエールの味わい
まず飲む前から香り高くスッキリした甘い香りの中にもしっかりとした麦芽のアロマを感じられる事が特徴である。
口に含んだ瞬間にフルーティーなフレーバーが口一杯に広がる。これこそがエールの醍醐味だ。またフルボディーゆえのコク、旨味を十分に感じることができる。
しかし後味はドライビールのような感じにも受けとめられ、はっきりとしたやや強めの苦味が特徴でかっこいい。ドライのような感じだがそこはフルボディー、ロングラスティングテイストの余韻がいつまでも続き大変優雅な時間を過ごすことができる。
6%近いアルコールの高さながらもそれをあまり感じさせずグイグイ飲み進めることもできる。
スパークリングという名通り通常のビールより若干強めでキメの細かい泡が口に含んだ瞬間更なる爽やかさを演出。溢れるジューシーさは飲むほどに嬉しく体に染み渡る。
リンゴ、蜂蜜、ブラックカラントなどの複雑な味が絡み合う。
クーパーズスパークリグエールのさらに突っ込んだレビューについては下のブログを参照下さい。
クーパーズスパークリグエール(赤ラベル)紹介のブログ(別ウィンドウ)