基本情報
名称: | CASCADE PALE ALE (カスケードペールエール) |
産地: | タスマニア州 ホバート |
ビアスタイル: | ラガー |
アルコール度数: | 5.0% |
IBU: | 約50(公式発表無し) |
EBC (SRM): | No Data |
タイプ: | フルストレングス |
醸造所: | CASCADE BREWERY(カスケードブルワリー) |
カスケードペールエール概要説明
オーストラリアに存在する最も古いブルワリーの「カスケードブルワリー」が放つペールエールという名の製品。アルコール度数は5.0%とオーストラリア一般的なビールの中ではやや高め。
同ブルワリーが販売するメインのシリーズと捉えている「プレミアムレンジ」に分類されるが、その中で際立った位置づけにあるわけではない。しかしながらそれでいてとても有名な商品で根強いファンが今でもたくさん存在する。
ペールエールと言えば通常は上面醗酵ビールの事をさすがこちらの「カスケードペールエール」は実際は下面発酵で製造されるラガーである。元々イギリスでは主流の上面醗酵で造られていた物が名前はそのままに製造方法が変えられた為このようないびつな形になってしまった。その商品名から上面発酵のビール(いわゆる一般的なエール)だと勘違いして購入する人が後をたたす、「なんてドライエールなんだ!不味い!」と評価を下される事がたびたびあるが、それは購入者の認識不足からくるものである!!!
などという噂がオーストラリア国内ではまことしやかに囁かれる。
実際はどうなのか。上面発酵と下面発酵は飲んでみればその違いがすぐに分かる。正解はご自分の舌で確かめてほしい。
オーストラリアが誇る「プライドオブリングウッド」ホップを使用。香り高きフルティーさ、リフレッシングかつ力強く長続きするアフターテイストと心地良い苦味が際立つ。
カスケードペールエールの味わい
ゴールデンイエローの美しい色合いにじゃっかん薄めの泡、それほど強くない柔らかなホップ、シトラス系の香りとでも言おうか。やや特徴的なのはその裏に酸味を帯びた微かな風を感じるところであろう。
飲み口は典型的なラガーではあるがとても丁寧な仕込みを感じるクリアなテイスト。穀物感のあるワイルドな麦芽の味わいのなかに草原を思わせる爽やかさ。強すぎない軽やかな苦味。オーストラリアビール感を演出する。
ラガーではあるが微かなハニー系甘みヒントを残すところはさすがカスケードブルワリーが醸すビールである。
全体的にライトボディーで非情に軽やかに飲める。人によっては薄いという印象を受ける事もあるだろうがよく言えばそれこそもこのビールの特徴である。
しっかり冷やすというよりはラガーとしてはじゃっかん高め(といってもぬるいわけではない)の温度でその香りを楽しみながら飲みたいビールだ。