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カスケード ペールエール

カスケード・ペールエール
目次

カスケードペールエール 基本情報

カスケード・ペールエール
カスケードペールエール
名称カスケード ペールエール(CASCADE PALE ALE)
産地タスマニア州 ホバート
ビアスタイルペールエール
アルコール度数5.0%
IBU推定 30~50 (公式発表無し)
EBC (SRM)推定 10~15 (5~7) 前後(公式発表無し)
タイプフルストレングス
醸造所カスケードブルワリー(CASCADE BREWERY)
カスケードペールエール
カスケードペールエール

カスケードペールエール概要説明

タスマニア州ホバートに位置するオーストラリア最古のブルワリー、カスケード・ブルワリーが手掛ける定番ビールのひとつが「カスケード ペールエール」です。
アルコール度数は5.0%で、黄金色に輝く液色とミディアムボディの飲み口が特徴的。モルトのほのかな甘みと、ホップのフルーティかつフローラルな香りがバランス良く調和したスタイルで、多くのビール愛好家に長年親しまれてきました。公式の説明でも「フレーバーがありながら親しみやすいビール」とされており、まさにオーストラリアンクラシックと呼ぶにふさわしい一杯です。

本製品は、同ブルワリーの“プレミアムレンジ”に含まれる製品のひとつであり、伝統的なネーミングとともにブルワリーのアイデンティティを支える存在です。発売開始時期を正確に特定する資料は少ないものの、ブルワリーの歴史の中で古くから「タスマニアの顔」として定着してきた製品であることは間違いありません。

このビールの特徴は、伝統的な製法を踏襲しながらも時代の嗜好に合わせて微調整を加えてきた点にあります。使用されるホップはオーストラリアを代表する「プライド・オブ・リングウッド」を中心に、柑橘や花のような香りを強調し、同時にクリーンでキレのある仕上がりを目指しています。ブルワリーは「モルトの甘みとホップの苦味を絶妙に調和させた、永遠のクラシック」と表現しており、長きにわたり飲み手の期待に応えてきたことがうかがえます。

カスケードペールエールの味わい

グラスに注ぐと、黄金色の液体が鮮やかに輝き、細かな気泡が立ち上る様子が美しい。泡立ちは適度で、柔らかな白い泡が表面に広がり、時間とともに薄くレース模様を残して消えていきます。

香りはどうかといえば、モルト由来の穏やかな甘さに重なるように、ホップのフルーティでフローラルなアロマが心地よく広がります。シトラスを思わせる爽やかさの中に、花の香りや草原のような青さが感じられ、派手さはないものの気品のある香り立ちです。

口に含むと、まずは麦芽の甘みが舌に広がり、それに続いて滑らかな苦味がバランス良く加わります。苦味は強すぎず、むしろ清涼感を伴って後味を引き締める役割を果たしており、最後はすっきりとしたクリスプな印象でフィニッシュします。ボディは中程度で、飲みごたえを感じつつも決して重たくなく、繰り返し飲みたくなる飲みやすさが光ります。

総じて、フレーバー豊かでありながら親しみやすい。オーストラリア国内で販売されるペールエールの中でもひときわ輝く、クラシックと呼ぶにふさわしい完成度を誇る一杯です。

カスケード ブルワリー内での位置づけ

カスケードのラインナップの中で、ペールエールは「フレーバーと飲みやすさの両立」を体現する存在です。より軽快でシンプルな味わいを求めるなら カスケード ドラフト(4.7%) が適していますし、モルト感と深みを求めるなら カスケード ビター(4.4%) が候補になります。カスケード ラガー(4.8%) はさらにライトで爽快感重視、エクスポート・スタウト(5.8%) は重厚でローストの効いた黒ビール。こうした幅広いラインナップの中で、ペールエールは「香り高くも飲みやすい定番」として独自の立ち位置を築いています。

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