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トゥーイーズピルス (Tooheys PILS)

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基本情報

2011年に生産中止

名称: Tooheys PILS (トゥーイーピルス)
産地: ニューサウスウェールズ州 シドニー郊外リッドカム
ビアスタイル: ピルスナー
アルコール度数: 4.5%
IBUNo Data
EBC (SRM)No Data
タイプ フルストレングス
醸造所: Tooheys Brewery(トゥーイーズブルワリー)
トゥーイーズ ピルス
トゥーイーズ ピルス Sited from https://www.tooheys.com.au/

トゥーイーズピルス概要説明

トゥーイーズピルスはトゥーイーズブルワリーが製造するビールブランド「トゥーイーズ」シリーズの1つ。
「ピルス」の名が示すとおり、下面発酵にて醸造されるビールスタイルの一つ「ピルスナー」に分類される。

ピルスナー誕生の地、チェコのザーツ産ファインホップをふんだんに使用、香り高く抜群の切れ味に芳醇ながらスッキリとした軽い飲みくちを実現した。オーストラリアの下面発酵ビールは、そのスタイルを「ラガー」と表現する商品が殆どであるが、本製品は「ピルスナー」を前面に押し出すことにより大成功を収めた。

1998年から販売が開始された。生まれては消えていく数々の製品があるなか、5年、10年と販売を続けトゥーイーズシリーズの中でも定番とも言える地位にまで上り詰めた。純粋にこのビールの持つ素晴らしい味わいが評価されていた。
ところがだ、2008年にアルコール度数が製産開始当初のの5.2%から4.5%に下げられてしまった。それだけではなく、同じ頃ホップがチェコ産のザーツからドイツ・バイエルン州産のハラタウリーフホップに変更された。

4.5%のアルコール度数はオーストラリアでは平均的なものの範囲に収まる、またドイツのハラタウ産のホップそれ単体は大変すばらしく有名なものである。
しかしこの変更はトゥーイーズピルズファンを大きく落胆させる事態に至った。味がかなり落ちたと非常に悪い評価を獲得してしまったのである。それでももともと高いクオリティを持った製品であったことからその違いに気づかない者や、新たなファンにはこれまでと変わらず受け入れられた。

結局この変更が原因かどうかは定かではないが2011年に生産が中止されてしまった。

トゥーイーズピルスの味わい

ピルスナーだけあって恐らくトゥーイーズシリーズの中では最も日本人にとって飲みやすいのではなかろうかと思われるビール。
華やかさがあるわけでもなく、変わった味がするわけでもない普通のビール。しかし、気がつけばいつもそこにあるビール。それは日本でいうところのキリンラガーやアサヒスーパードライのようなもの。
あまりにもうまくまとめられておりそれが当たり前に思われてしまうが、よくよく考えれば、実はものすごくいい仕事されている一品。仕上げられ過ぎゆえに思わず特徴を見いだせないのかもしれない。
ものすごくクオリティーの高いビールだ。

柔らかな麦芽の旨味と程よい苦味、きわめてクリアでしっかりとしたミネラル感が後押し。ミドルテイストに草原のフレッシュ。微かに香るフルーティーさは、気づくととてもうれしい。 ボディーはなくパンチを感じさせないが鋭い飲み口にロングラスティングテイスト。
まさにガブつきたいビール優等生の代表格。
生産中止は大変に残念だ。復活が望まれる。

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