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トゥーイーズエクストラドライ (Tooheys Extra Dry)

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基本情報

トゥーイーズ エクストラドライ (TED)
トゥーイーズ エクストラドライ (TED)
Sited from https://www.tooheys.com.au/
名称: Tooheys Extra Dry (トゥーイーズエクストラドライ)
産地: ニューサウスウェールズ州 シドニー郊外リッドカム
ビアスタイル: ラガー
アルコール度数: 4.4%
IBU10
EBC (SRM)10 (5)
タイプ フルストレングス
醸造所: Tooheys Brewery(トゥーイーズブルワリー)
トゥーイーズ エクストラドライ (TED)
トゥーイーズ エクストラドライ (TED)
Sited from https://www.tooheys.com.au/

トゥーイーズ エクストラドライ概要説明

トゥーイーズエクストラドライはトゥーイーズブルワリーが製造するビールブランド「トゥーイーズ」シリーズの1つ。
1994年新たなマーケットを開拓しようと製品化された。この頃から少しずつオーストラリアのビール製品も「Dry」をうたう物が増えてきており、本製品を皮切りにオーストラリアビール業界にも大きなドライの波が訪れた。
ドライの名が示す通り通常より長めの醗酵期間を持たせることによりビール原液内に残る糖分をイースト菌が残さず分解。これにより甘みはなくなりなおかつ高めのアルコール度数を実現したことが特徴だ。

また本製品が販売された頃オーストラリアのビール業界に「コールドフィルター1」なる製法が登場し市場を賑わせた。コールドフィルター製法で造られたビールは(その意味が理解されていないとしても)名前の珍しさから売上を伸ばすこととなったため、このエクストラドライも「コールドフィルター」の製法で市場に投入された。2
製品名に「THE CLEAN CRISP TASTE」とサブタイトル的に付けられた謳い文句どおり、クリーンでとてもスムーズかつ歯切れのより口当たりが特徴である。

トゥーイーズエクストラドライ発売当初は瓶での販売のみとなったが2005年から缶でも売られるようになった。同じく2005年になりようやく生3でも販売されるようになった。
現在では製品別の国内ビール販売量の上位5位に頻繁にランクインするほどの売り上げを誇り、その頭文字をとって人々から「TED(テッド)」の愛称で親しまれている。

販売戦略にも力を入れてきており「トゥーイーズエクストラドライ」の名で多くのスポンサーを行うことによりその名を広くとどろかせ、オーストラリア国内「ドライビール」の歴史を作り上げることに大きな役割を担った。

本製品で1つだけ大変残念な点を挙げるとするならばアルコール度数についてである。
販売当初は5.0%あったアルコール度数が4.6%、4.4%と段階に引き下げられていった。4.4%はオーストラリア国内では標準的なアルコール度数のため、現在ではそれに違和感を覚えることはないが、販売当初の5.0%アルコールによるドライな感覚はやはり市場に衝撃的なインパクトを与えた。

トゥーイーズ エクストラドライの味わい

通常のビールよりはやや薄目でとてもクリアな稲わらカラー。一般的なビールの割りにはややコシのある泡。
飲む前の香りはかなり抑えられたものとなっており、わずかな麦芽香とかすかなミネラル調の雰囲気を感じる程度である。
飲み口は非常にシャキシャキとして歯切れがよい。スムースと言うよりは、やはり「シャキシャキ」という表現が正しいように思われる。

麦芽感は比較的少な目でありかすかな甘みを感じるが、それは素材が持つ本来の旨味的要素で決して「甘い」と感じる系統のビールではない。
プライドオブリングウッドホップの輪郭の効いた苦味があとから訪れる。
とにかくクリスプで飲みやすい。
また特徴的なのはミネラル感がとても強い事である。さらに誤解を怖れずいうならば鉄っぽい金属の味。苦手なひとにはやや鼻ではなく、口につくという表現が正しいかわからないがそんな後味も残す。
ボディーは弱めであるがパンチが無いというわけではなく、このビールの良い特徴の1つに思われる。
商品名の通りとてもドライで、オーストラリア人にもこのようなビールが受け入れられるようになったのだなと感じさせる。
夏にキンキンに冷やしガブッといけばかなりサッパリとリフレッシュできる。

  1. ビールをかなり冷やした上で目の細かい膜にビールをくぐらせ酵母菌等の不純物を取り除く処理
  2. コールドフィルターを前面に押し出した販売戦略はいつしかなくなり、2022年現在公式でもその製法については触れられていない。
  3. ここで言う生はビアサーバーから注がれるタイプのビールを指す
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