基本情報

Sited from https://www.pureblonde.com.au/
名称 | ピュアブロンド ウルトラ ローカーボ ラガー (PURE BLONDE ULTRA LOW CARB LAGER) |
産地 | ビクトリア州 |
ビアスタイル | ラガー |
アルコール度数 | 4.2% |
IBU | No Data |
EBC (SRM) | No Data |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | カールトン&ユナイテッドブルワリーズ Carlton & United Breweries (CUB)(通称「CUB」) |

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ピュアブロンド ウルトラ ローカーボ ラガー概要説明
ピュアブロンドシリーズは2004年にオーストラリアで初めて発売された低炭水化物ビール「ピュアブロンドプレミアムラガー」に始まった、低炭水化物、ひいてはローカロリー系の礎となった製品。その後オーストラリアのビール市場に数多存在する低カロリー系のビールに多大なる影響を与えており、2023年現在ではオーストラリア国内でも定番と言われるビールブランドの地位を確立した。カールトン&ユナイテッドブルワリーズ(CUB)にて醸造される。
2023年現在、上記「ピュアブロンドプレミアムラガー」の製造は中止され、2015年に発売された「ピュアブロンド ウルトラ ローカーボ ラガー」(本ページで紹介する製品)にその座を引き継いだのだ。
製品名に自ら謳う「ウルトラ ロー カーボ」。カーボとはカーボハイドレイト(Carbohydrates)、すなわち炭水化物を意味するが、それが「ウルトラ」に「ロー」なのだから炭水化物含有量は非常に少ないことをうかがわせる。
実際のところは、製造時に通常より長く発行させることにより、天然の糖質をより多く分解(すなわち酵母に糖分をしっかり食べさせ)ることにより通常のビールよりも炭水化物を80%減らすことに成功している。この結果、通常のビールよりカロリーは約30%オフとなった。麦芽にはグルテン*を含むものを使用しているが、醸造過程においてこのグルテンも分解、完全にフリーとまではいかないまでも超低グルテンの仕上がりを実現した。また保存料も無添加とした。
*グルテン:小麦粉に含まれる2種類のタンパク質「グルテニン」と「グリアジン」が絡み合ってできたもので、食品にもちもちとした弾力、粘りなどの触感を与える。小麦アレルギーの原因物質となる。小麦粉の中では強力粉が最もグルテン含有量が多い。
このような様々な”オフ”を実現するピュアブロンド ウルトラ ローカーボだがそれでも最高級の原料にこだわったことにより、爽やかで風味豊かなラガーを実現した。ホップにはヘルスブルッカー種を使用、フローラルなハーブのアロマを加え、軽快なスタイルのバランスを見せる。
製品のウェブサイトに行くとわかるのだが、ピュアブロンド シリーズは徹底したピュアなイメージ戦略をとっており、ウェブサイトは白を基調とした大変まぶしいつくり。本、ウルトラローカーボも全面白のラベルで押している。瓶は対比を美しく見せるグリーンカラーだが、缶は完全な白色だ。ピュアと言えば皆様は何を想像されるだろうか。
ピュアブロンド ウルトラ ローカーボ ラガーの味わい
ピュアブロンド ウルトラ ローカーボ ラガーの味わいはどうなのか。
まずはビールをグラスへ勢いよく注ぐ。泡立つ白い頭は2フィンガーを形成するが粗目のそれはほどなく消えゆきオージー・ラガーの標準的な外観を呈す。
色合いは思いのほか濃く日本で一般的に飲むビールの2段階濃い色にしたくらいだ。この段階でも気にしている人には気づくであろうフローラルとハーブの香りが立ち込める。再度鼻を近づけしっかり香るとそこにはグラッシーで柑橘系のホップ香、わずかに穀物的モルト感、わずかにパンのような香りもある。ローカーボ、ローカロリービールはどうしてもテイストレスというイメージがある人には意外かもしれないがとても印象はよい。
しかしアルコール度数はフルストレングスとかろうじて呼べるレベルの4.2%。飲み口はどうか。
ぐっと口へ運べばやはりキレがありさっぱりとした印象だ。強すぎずしかし決して弱くない炭酸もさっぱりとした演出を後押しする。軽いシトラスそして穀物的味わいがあるがボディーがなくこの味わいもすぐにスッと消えゆく。ただし香りはしっかりとあり、これはこれで面白い。
よく考えるとクイーンズランドの気候を考えると風味にこの軽さ「暑い気候にとりあえずザっとつかんでグワっと口へ運ぶ。まずはこれからだ。」そういう気軽さがあるこのビールは非常にローカルに適しているのでないか。気が付いたら2本飲み干している、そういうスムーズさはあるし、低炭水化物、低めのアルコール度数としては十分満足いくものとなる。