基本情報
名称: | リトルクリーチャーズ ロジャーズビア(Little Creatures Rogers’ BEER) |
産地: | 西オーストラリア州 パース フリーマントル |
ビアスタイル: | ピルスナー |
アルコール度数: | 3.8% |
IBU: | 24 |
EBC (SRM): | 35 (18) |
タイプ: | ミッドストレングス |
醸造所: | LITTLE CREATURES BREWERY(リトルクリーチャーズブルワリー) |
リトルクリーチャーズ ロジャーズビア概要説明
リトルクリーチャーズブルワリー、それは常に新しいアイディアに対してオープンで柔軟な姿勢を見せる。
人々からのアドバイスにはしっかり耳を傾け謙虚な姿勢を忘れない。
このロジャーズビア(Rogers’ Beer)は、オーストラリアのブルーイングシーンにおいてはビール会の教祖とよばれ伝説となっている二人の人物、ロジャー・ベイリー(Roger Bailey)氏1とロジャー・バッセル(Roger Bussell)氏2に敬意を表し製作された。
彼らはまたリトルクリーチャーズブルワリーを支え続け、ブルワリーの進む道を示したのである。
伝統的なイングリッシュエールへの思い入れとリトルクリーチャーズお得意のホップに対する厳選を続け出来上がったロジャーズビア、単純に一言では言い表せない複雑な仕上がりを見せることとなった。
1つ確かなこと、それは徹底した飲みやすさの追求にある。
アルコール度数は3.8%、近年オーストラリア国内では急速に成長を続けるビールセグメント「ミッドストレングス」に分類される「アメリカンアンバーエール」だ。
そう。ただの「アンバーエール」ではない。アメリカーンなアンバーなエールなのである。
ミッドストレングスとはいえ公式ウェブサイトで「Full-Flavoured」と表記されており味わいはフルストレングスと何ら遜色ないことを印象付ける。ローストされたトフィーやカラメルを思わせるフレーバー、シトラスのようなホップ香に柔らかな苦味がこのロジャーズの特徴である。
そう。新しい形のアメリカーンなアンバーなエールなのだ。
リトルクリーチャーズ ロジャーズビアの味わい
グラスへ注がれたこの液体は深く美しい琥珀色を覗かせ、クリーミーかつコシのあるトゥーフィンガーのレイヤーは母体となるそのカラーを軽くまといこれから襲い掛かるであろう素晴らしい時間(とき)を演出する完璧なピクチャーを投げかける。
柔らかな甘いロースト麦芽、非常にリッチで複雑なタフィー、カラメル、トースト、ビスケット、ブラウンシュガーのアロマが特徴だ。
さて口へ含めばどうだ。
十分な炭酸感が口の中で爆発する香りをより広げる。フルフレーバーというのは伊達ではない。
まずは深いロースとモルトの香ばしさが。そしてアロマで受ける印象そのままにトースト、カラメル、トフィなど複雑な味わいがあちらからもこちらからも行き場を失い脳を刺激する。
最後に柔らかい甘さが全体を包み私をどこかへ連れて行くのだ。
抑えた3.8%アルコール度数のミッドストレングスとはいえボディー感はなかなかで、十分に飲みごたえのあるミディアムボディ。
さすがは伝説と言われる両ロジャー氏の思いが詰まったアンバーエール。ミッドストレングスではオーストラリア最高峰と言っていい。
- 1987年からスワンブルワリーの技術責任者・醸造責任者を、1997年からやライオンネイサンのパッケージアンド技術責任者を経て2000年から13年間リトルクリーチャーズブルワリーのコンサルティングを担当。
現在は同士が務めるコンサルティングファーム、ロジャーベイリーコンサルティング代表。 - ロジャーバッセル氏。イギリス生まれニュージーランドを経てオーストラリアへ。1979年からスワンブルワリーの醸造責任者を務めたあと1991年、AIBA(Australian International Beer Awards(オーストラリアビールアワード)の委員長を務めるとともにリトルクリーチャーズブルワリーのコンサルティング業務を引き受ける。
その他オーストラリアビール業界へ大きなな業績を残している。