基本情報
2015年に生産中止
名称: | ジェームススクワイア サンダウンオーストラリアンラガー (James Squire SUNDOWN AUSTRALIAN LAGER) |
産地: | ニューサウスウェールズ州 シドニー キャンパーダウン |
ビアスタイル: | ラガー |
アルコール度数: | 4.4% |
IBU: | No Data |
EBC (SRM): | No Data |
タイプ: | フルストレングス |
醸造所: | Malt Shovel Brewery モルトショベルブルワリー |

Sited from https://www.jamessquire.com.au/
ジェームズスクワイア サン ダウン オーストラリアン ラガー概要説明
ジェームススクワイア サンダウンオーストラリアンラガーはモルトショベルブルワリーが醸造するビールブランドのシリーズ「ジェームススクワイヤ」の1つで常時製造される定番品の中で最も最後に追加された品である。
ジェームススクワイヤの起源は上面発酵のエールから始まっており下面発酵ラガータイプのビール製造はしばらくたってからだった。このサンダウンオーストラリアンラガーも、元々はジェームススクワイヤの中でも2008年11月に販売が開始された限定製品であった。
しかしながらさすがにモルトショベルブルワリーの創設者、Dr Charles “Chuck” Hahn(チャールズ(チャック)ハーン博士)が手がけたビールだけのことはありあっという間に人気を獲得。限定のみではその要望、需要に追いつくことはできず定番品へと格上げされた。
「ジェームススクワイヤ」ブランドの名の由来となっている歴史上の人物、「ジェームススクワイヤ氏」が1700年台後半に酒屋を営んでいた頃、日が沈むことになると自然と人々はそこへ集まった。
彼の作るビールに誰もが惹かれたためだ。
そんな魅力をこのビールにも投入したいと意気込み。1900年代半ばから徐々に確立されてきた「オーストラリアンスタイル」にてラガーを醸造した。コンセプトは夏のビール、だ。
麦芽は100%オーストラリア産、ホップはオーストラリアとイギリスのものを織り交ぜ副原料の使用は一切なし。
暑い夏の太陽カラー、草原を思わせるリフレッシングな香り、しっかりとしたホップ感、軽いのみ口は見事に暑い夏の体に溶け込んでいく。
「暑い夏の期間に本当に飲みやすいビールを目指した。しかしながらそのフレーバーにはこだわった。これにより(ジェームススクワイアのような小さいブルワリーが造る)クラフトビールの存在を知っていただけたら幸いだ。」
とジェームススクワイア サンダウン オーストラリアンラガー開発責任者トニージョーンズ氏。
またオーストラリアのどんな料理にも合うよう作られており、夏をイメージしながらも、もちろん冬にでも食事と一緒に楽しめるよう心がけた。
「とても優しい、しかしながら特徴的なのその味はオーストラリアのシーフードやサラダ等味わいの繊細なものとは完璧にマッチ。お互いがお互いを引き立て合う。」
アルコール度数はオーストラリアでは一般的な4.4%。アルコール感は抑え気味、麦芽とホップがバランスよく効いたフレーバーフルでありながら喉越しも良くすることにより多くのオーストラリアファンを獲得した。
ジェームズスクワイア サン ダウン オーストラリアン ラガーの味わい
実際にビールの中身を解析していこう。
グラスに注がれた液体は美しいゴールデンカラーを呈す。一般的なラガータイプのビールよりやや濃いめの色合いが印象的だ。
最初はしっかりとキメの細かい泡、フォームが出来上がるが時間と共にその量は減っていく。それでもわずかな泡は表面を覆う役目を果たしているようだ。
香りは悪く言うと全体的に薄い。しかしこれはとても優しいと表現するべきだろう。そしてピュアでクリーン。透明な印象だ。
草原的スッキリと爽やか。ビスケット的な麦芽の香り。あとから続いてホップの香りが立ち上る。ホップもグラッシー。
わずかながら土っぽい、いい意味でのラフっぽさを思わせる。
優しいながらこれだけの複雑さを見せる。
ビールを口に含んてみると飲み口は非常に軽いという印象だ。
最初に立ち上った香りの延長で、ビスケット的な麦芽の甘さと草原ホップの香り。シトラス感のあとにやはりラフな土っぽいミネラル的要素を含む。最後はは非常にスッキリとした優しい苦味がやって来る。
穀物のような麦芽感と焼きオレンジ、土のミネラル感、シトラスと草原の爽やかさが同居する珍しい仕上がりた。
マウスフィールとしてはミディアムボディーだが炭酸が強めと言える。しっかりとした炭酸がとてもリフレッシングでやはり夏にはその威力を発揮するだろう。
全体の印象としては非常に飲みやすく、やはり夏向きの軽い味わい。
とてもうまいラガーだがしかし、気取らずにガブガフと飲める手軽さもある。