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ジェームススクワイア ストウアウェイ インディア・ペールエール (James Squire STOWAWAY India Pale Ale(IPA))

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基本情報

2017年頃に生産中止

名称: ジェームズスクワイア ストウアウェイ インディア・ペールエール
(James Squire STOWAWAY India Pale Ale (IPA) )
産地: ニューサウスウェールズ州 シドニー キャンパーダウン
ビアスタイル: インディアペールエール
アルコール度数: 5.6%
IBU 52
EBC (SRM) No Data
タイプ フルストレングス
醸造所: Malt Shovel Brewery モルトショベルブルワリー
ストウアウェイ インディア・ペールエール
ジェームズスクワイア ストウアウェイ インディア・ペールエール
Sited from https://www.jamessquire.com.au/

ジェームススクワイア ストウアウェイ インディア・ペールエール概要説明

ジェームススクワイア ストウアウェイ インディアペールエールはモルトショベルブルワリーが醸造するビールブランドのシリーズ「ジェームススクワイヤ」の中の1製品。
英語読みでもIndia Pale Aleの頭文字を取り一般的にIPA(アイ・ピー・エー)と発音される。

かつてまだ世界が船による航行をメインとしていた時代、ビールがイギリスから植民地支配のされていたインドへ輸出されていた。
船による長距離移動には非常に長い期間を必要とし、また真夏の過酷な天候下であってもビールを運ばなければならなかったことから、輸出用のビールは従来よりも保存力を高めて醸造する必要があった。
そのためそれらのビールはアルコール度数を高めに、そしてホップを増量して醸造されることが多かった。
結果出来上がったビールは苦味が強く濃いビールへと仕上がることが特徴となった。
モルトショベルブルワリーの創設者、Dr Charles “Chuck” Hahn(チャールズ(チャック)ハーン博士)が現代にもその頃のインディアペールエール(I.P.A)を再現、シドニーからオーストラリアの市場へと放った。
エールの醸造ではよく使用されるペールモルトとドイツ原産ミューニックモルトを使用し驚くべき麦芽感を演出、さらにイギリス原産のアロマホップ、English Fuggles hops(イングリッシュファッグルホップ)を使用。マイルドながらしっかりとした苦味を演出、また香りも引き出すことに成功した。それを全体的な甘さが包み込むよう仕上げ一般的なIPAより、更に強く苦く、くっきりとした味わいとすることで従来からのIPAファンのみならず、新たなマーケットの拡大にも向かっていった。

ジェームススクワイア ストウアウェイ インディア・ペールエールの味わい

それではこのジェームススクワイア・ストウアウェイ・イングリッシュ・ペール・エールの味わいはどんなものかみていきたいと思う。
グラスへ注いでみる。
銅色と言うにはわずかに薄いながらも一般的な日本のビールよりは濃いめの色合い。深みがあって美しい。
最初は力強い泡をしっかりとかたち作り非常に美しいビールと泡の比率を保つ。残念ながらその泡はほどなくして薄い膜になってしまうがそれでも比較的クリーミーな状態を保ち続ける。
最初に立ち上るアロマはとても繊細である。悪い言い方をすればあまり香りが無いとなってしまうが僅かに優しいシトラスのヒント、甘い麦芽感、また繊細な中にも穀物的ワイルドさを感じとることができる。
では実際に口に入れた感想はどうか。
まず、このビールは「エール」に分類されるだけあって普段我々日本人が口にするようなビールとは全く違うと言うことをご理解いただきたい。
エールが決して他のビールより優れているわけではないが香りや味の複雑さはやはりこちらに軍配が上がってしまうだろう。
口に入れた瞬間に一気に香りが花を咲かせるといった印象か。
I.P.Aと言うと苦味がすごく強いという印象があるがジェームススクワイアに限っては決してそんなことはなく、麦芽とホップのバランスが非常に絶妙である。
また味わいはとても濃くそしていい意味で雑味がある。ワイルド感をさらにプラスした感じだ。 飲み終わりには軽く焼いたミカンの皮、ハニートースト、ナッツの香ばしさが別れを惜しむかのように後を引く。

また切れ味が素晴らしい。フッっと香るラスティングテイスト。またすぐに口にせずにはいられなくなってしまうだろう。
このビールの面白いところは濃い味わいながらボディーが軽いことだといえよう。けしてこってり系でゆっくり味わうというタイプではないためガブガブと飲んでいくのにも適している。やや強めの炭酸が飲みやすさを後押しする。

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