クーパーズエクストラストロングヴィンテージエール (Coopers Extra Strong Vintage Ale)

クーパーズエクストラストロングヴィンテージエール (Coopers Extra Strong Vintage Ale)

 

名称:Coopers Extra Strong Vintage Ale (クーパーズエクストラストロングヴィンテージエール)
産地:南オーストラリア州 アデレード
ビール種別:ストロングエール
アルコール度数:7.5%
ビールタイプ:フルストレングス
醸造所:Coopers Brewery クーパーズブルワリー

 

クーパーズエクストラストロングヴィンテージエール概要説明

1998年当時の醸造ヘッドを務めたクーパーズファミリーの5代目代表、Tim Cooper(ティムクーパー)による新しい試みをしようという発案により誕生したこのビールは、クーパーズエクストラストロングヴィンテージエールと名付けられた。
ヴィンテージ感を前面に出し、その年ごとに材料を厳選、常に改良が加えられ年々その年品質は向上している。 必ずしも毎年生産されるわけではなく、素材の品質に満足できなかったりその他の理由によっては生産を諦める年もある。
上面発酵にて醸造されるストロングタイプのエールで、その名の通り7.5%にまで高められたアルコール度数はオーストラリア国内はもとより、世界中でも高い部類に入り、このビールをとても特徴的なものへとしている。かつてはもう少しアルコール度数が低かったのだが年々の改良により現在の度数まで引き上げられた。
毎年厳選したホップ、大麦・小麦麦芽を使用。その産地はオーストラリア国内にとどまらす、よいものがあれば様々な国のものをチョイス。ニュージーランドやチェコ、その他の国のものが使われた経緯がある。
冬季限定の販売でその生産量も限られたとても贅沢なビール。
「もし、最高のワインがビールだったとするならば、それは間違いなくこのクーパーズエクストラストロングヴィンテージエールだろう。」と公称するほどその製造に磨きをかけており、深くそして美しく濁ったアンバーカラーのこのビールは瓶の中でも更に醸造が進む。
24ヶ月程は寝かすことができるといわれており販売直後のダイナミックでアタッキーな味わいから、寝かした後のそのまろやかな深い味わいまで様々な楽しみかたがある。
人によってはさらに数年、合計5、6年寝かしたものが最もうまいと言うが程度のよい古いヴィンテージを探すのはむつかしいと思われる。

 

 

クーパーズエクストラストロングヴィンテージエールの味わい

ではその味わいはどうだ。
まず確実に言えることはこのビールは保存状態や飲む時期、つまり製造からどれ位経っているかによって味が大きく変わってくるということにご注意頂きたい。
今回ここでのレヴューが必ずしも皆様の味の状態と同じとは言えないのである。
その点はとてもワインっぽいビールと考える事ができるだろう。

グラスへ注いでみるとオレンジアンバーカラーの美しいビールが姿を現す。しかもとてもマディーだ。これは他のどのクーパーズのビールも持つ特徴である。
泡はクリーミーでしっかりとしており他のビールに比べてその形状を長くとどめている。
最初に感じるアロマは心地よいホップのそれが立ち上ぼりシトラスやパッションフルーツを思わせると共に、強めのアルコール度数がしっかりと酒であることを主張。どこか上質なホワイトワインを思わせる。

口に含んでみると先程の爽やかなフルーティー系の香りからは一変。急にコク深いリッチで極めて複雑な顔を見せるビールであることをうかがわせる。
この複雑さは長く寝かされていればいるほど増していくようだ。
ファーストアタックにてまずは甘辛系の味が顔を覗かせる。それはカラメルやチョコレート、ごかいを恐れずいうならば上質な醤油のような一面も見せパリッとしたスパイシー加減も機嫌がいい。
力強いモルティーかつホッピーな味わいが中心にしっかりとあり、あぁなんて素晴らしいビールなんだと感動を覚えずにはいられない。
鼻に抜けていくフィニッシュには強めのアルコールを感じさせながらほどよい酸味と苦味が最高の余韻を残す。
その間コーヒーやバニラアイス、ハチミツトーストの香ばしさなどの複雑さも見逃せない。
一言で言えばとにかくうまい。メジャーブルワリーが作るオーストラリアビールの中では間違いなく最高の味わいであろう。
このビールを試していただくにあたりいくつか注意点を。

1つ目は絶対に冬に飲んでいただきたい。
このビールは夏にカキンと冷やしてがぶ飲みするようなビールでは決してなく、時間をかけてゆっくり楽しむものである。ぜひとも暖かい部屋でチビチビとやっていただきたい

2つ目は決して冷やしすぎない。
もともとエールは高めの温度で飲むものとされているが、このビールはまさにその典型である。
暖かければ暖かいほどその香りに花が咲く。しかしながら、日本人にとって生ぬるいビールは馴染みのないということを考慮し、12、3度位がベストではなかろうか。

3つ目はグラスに注いで飲んでいただきたい。
出来ればいっぺんににボトル一本注げるだけのサイズでなるべく口の広い物、それこそ大きめのワイングラスあれば十分にその役割を果たすと思われる。

4つ目、最後は保存方法である。瓶での熟成をさせたいならワインと同等の扱いをもって保存して頂きたい。
それが不可能であれば購入後すぐに飲まれたほうが間違いなくうまい。

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