基本情報

2014年頃に生産中止
名称: | Carlton Dry Fusion Black (カールトンドライ フュージョンブラック) |
産地: | ビクトリア州 メルボルン |
ビアスタイル: | ペールラガー |
アルコール度数: | 4.2% |
IBU: | No Data |
EBC (SRM): | No Data |
タイプ: | フルストレングス |
醸造所: | Carlton & United Breweries(CUB)カールトン&ユナイテッドブルワリーズ(通称「CUB」) |
カールトンドライ フュージョンブラック 概要説明
カールトンドライフュージョンブラックはオーストラリア最大のブルワリー、カールトン&ユナイテッドブルワリーズ(通称CUB)が放つシリーズ「カールトンドライ」シリーズの中の1商品。
同シリーズの中では4番目(現在では4種類のみ)に発売された製品で2010年10月から売りだされた。
カールトンフュージョンライムがフレーバードビアセグメントでのリーダーシップを獲得後順次、カールトンドライシリーズとして新製品を発表してきた。
今回は挑戦的な黒である。
カールトンフュージョンドライブラックはシトラスと一緒に醸造され微かなその香りとその裏にスパイシーさをプラス、他のフュージョンシリーズと同様に苦味を抑え香りを強調したテイストとした。
結果としてやはり同シリーズの特徴となっているほのかな甘み、リフレッシングでスムース、クリーンかつクリスプ感を演出することに成功。
しかしながらフルストレングスビールとしてのしっかりとした味わいも持ち主にターゲットマーケットを若者として新しい世代のビール人口獲得も目指した。
このフュージョンブラックが登場した2010年でも未だフレーバードビアの売り上げは伸び続けておりカールトンはまだしばらくこの波は続くと予想。このビールを「A bright lager」と表現し同ブルワリーの明るい未来を描いた。 「オーストラリアのリーディングブルワリーとして新たな革新的醸造に挑戦するのは我々の使命だ。このカールトンフュージョンブラックは十分期待に沿うものであろう。」 こう語るのはカールトングループのとある部長だ。
新たなフレーバードビア製品の登場が楽しみだがそれまではこのブラックが欲求を満たしてくれることだろう。
もともと少々キワモノ系の扱いを受けていた本ヒュージョンドライのラインナップは2014年ごろに製造中止となり姿を消した。
カールトンドライ フュージョンブラックの味わい
カールトンドライフュージョンブラックもその他のドライフュージョンシリーズと同様に素晴らしいフレーバーが加えられた仕上がりだ。
ビール本来がもつ味わい、麦芽やホップの爽やかな苦味はかなり抑えられており、その代わりとして特徴的なフレーバー、今回のブラックではシトラス、が加えられ、また軽い飲み口を実現し、クリーンでクリスブだと表現されるようになっている。
グラスに注いだあとに感じる香りはシトラスというと気取った感じがするが、ジンジャーエールやレモネードのような受け入れられやすい、どこか懐かしい香りだ。
口に含んだ味わいは確かに普通のビールで感じるような苦味はほとんど感じることはなく、甘いライムジュースを思わせる。しかしながらあくまでビールであるがため、その味付けはやや控えめなものとなっている。 非情にクリアで軽やか。飲みやすい(フレーバード)ビール。
スパイス感がかなり出ておりナツメグやグローブ等の複雑な味わいがあるなかで、メインのあじとされるシトラスの香りもが後からふわっと現れる。 ドライフュージョンの中では最も攻撃的な味わいと言っていいだろう。