基本情報
名称 | カールトンクラウンラガー(Carlton Crown Lager) |
産地 | ビクトリア州 メルボルン |
ビアスタイル | ラガー |
アルコール度数 | 4.9% |
IBU | 21 (公式発表無し) |
EBC (SRM) | No Data |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | カールトン&ユナイテッドブルワリーズ Carlton & United Breweries (CUB)(通称「CUB」) |
カールトンクラウンラガー概要説明
カールトンクラウンラガーはカールトンアンドユナイテットブルワリーズ(CUB)が造る下面発酵ラガータイプのプレミアムビール。
オーストラリア国内で醸造されるプレミアムビールの中では最も有名かつ人気を誇り値段も他のビールに比べてやや高い。
もともとは1919年にフォスターズからフォスターズクラウンラガーの名で販売されていたが、1953年エリザベス女王2世即位記念及び1954年の最初のオーストラリア訪問を記念しカールトン&ユナイテッドブルワリーによって現在のクラウンラガーの形になり発売されるようになった。
オーストラリア国内で見られる一般的なビールと異なり、上にいくにしたがい細くなっていくビンの形状がとてもユニークで、小瓶のシャンペンボトルのようだと形容されることもあり、一目でそれとわかるように特徴付けられている。
テイストはシャンパンに比べイーブンベター、つまりそれ以上だ。と公式コマーシャルで表現されたことがある。
ラベルや王冠、ホームページやその他のイメージカラーはゴールドで統一されておりプレミアム感を演出、それらの色合いは上記、瓶の形状と相まって非常に美しい様相を呈す。
テレビコマーシャルや新聞のCMなどでも徹底的に高級感、プレミアム感を演出。人々が持つイメージも概ねその方向で定着している。
クラウンラガーのロゴは1954年にメルボンのデザイナーイーヴリン アニー ハーヴェイ(Eveline Annie Harvey)によってデザインされた。赤地に金色で非情に美しく描かれており過去にほとんど変更が加えられていない。
CUBが誇る伝統の酵母菌を利用、選びぬかれた最高品質の麦芽、プライドオブリングウッドホップ、水にまでこだわり丁寧に熟成された金色の恵みは複雑かつリッチで極めてスムースな味わいを生み出す。それこそがまさにカールトンクラウンラガーの名声を長年支え続けてきた。 オーストラリビールの中でも最も注目しておかなければならないビールの一つ。
カールトンクラウンラガーの味わい
ではこのプレミアムビールの代名詞とも言えるカールトンクラウンラガー、味わいに関してはどうだろうか。
まず一言で述べるならば、さすがとうなずけるだけの本当のうま味を感じさせるラガービールに仕上がっている。知名度やイメージはダテではない。
他のビールよりクリーミーで細かいアワ、色合いはやや薄めの美しいゴールド。厳選された素材によってじっくり作られるその味は繊細でとてもリッチ。
やや控えめな苦味とフレッシュな香り、全体のバランスがとてもよくラガービールであるが冷やしてゴクゴクとのどごしを楽しむタイプのビールでは無い。キンキンに冷やすような事はせず、程よい温度でゆっくりと味わいたいビールだ。間違いない。
リンゴで作られた炭酸のお酒、オーストラリアやイギリスでいわれるいわゆるサイダーのような飲みやすさとフルーティーな後味をを感じさせる。
メジャーブルワリーの作るプレミアムビールでは間違いなくナンバーワンの出来だ。
日本のプレミアムビールのとはまたひと味違ったオーストラリアの高級ビールを味わいたいならまずはこれから。 そんな推薦をしたいすばらしいビールである。
カールトン・クラウン・ラガーのさらに突っ込んだレビューについては下のブログを参照下さい。
カールトンクラウンラガー紹介のブログ(別ウィンドウ)