基本情報
名称 | Carlton Black Dark Ale(カールトンブラック ダークエール) |
産地 | ビクトリア州 メルボルン |
ビアスタイル | スタウト(ダークエールではない) |
アルコール度数 | 4.4% |
IBU | No Data |
EBC (SRM) | 57 (29) 前後(公式発表無し) |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | カールトン&ユナイテッドブルワリーズ Carlton & United Breweries (CUB)(通称「CUB」) |
カールトンブラックダークエール 概要説明
カールトンブラックダークエール はオーストラリア最大のブルワリーであるカールトン&ユナイテッドブルワリー(CUB)において製造、販売される「カールトン」シリーズの中の1商品。
1835年に起源を持つ古くから伝わる酵母を使用。大麦麦芽は大きなドラムにて深くローストし伝統的な上面発酵にて醸造される。ビールの製品名に「ダークエール」と名前は付くものの、CUBオフィシャルが発表するビアスタイルとしてはあくまで「スタウト」とされている。ダークエールは色濃く焙煎した大麦麦芽を使用して醸造するビールの種類で、スタイルの1つとして確立している*。
*詳しくはビールの種類(スタイル)のページを参考に
深入りローストにより若干炭化したモルトが甘みや香ばしさを引き出し、フルボディー、フルフレーバーな味わいを実現した。特徴的な深いルービーカラーの美しい色合いにも見応えがある。
カールトンシリーズの中では唯一のダークエール(実態はスタウト)であり、それだけにこの製品に注がれる力、思い入れはほかならぬものがあり大手ビールメーカが大量生産に作るビールの中ではとりわけしっかり造られたものである。
1907年にCUBを形成する以前のカールトンブルワリーでは主にエール(カールトンエールと呼ばれていた)が醸造されていた。現在カールトンシリーズの中ではこの「 カールトンブラックダークエール 」を除いては全てラガータイプのみとなっており、唯一の上面発酵スタイルとなる。 カールトンエールの復活が望まれる。
カールトンブラックダークエール の味わい
色合いはギネスと同等又はごくわずかに薄いくらいか。とても深くて美しいルビー色だ。
グラスに叩くようにそれを注げばしっかりとコシのある泡が形成されやや粗目ながらビールに蓋の役目を十二分に果たすほど分厚く盛り上がる。残念ながらそれほど長時間形状が保たれるわけではない。
香りは最初からとてもロースティーだ。 深く香ばしいモルトが主張。ダークチョコレートやコーヒー、ナッツ等のヒントも感じられる。
口に含んだ感じはあえて言えば普通のスタウトである。奥にじゃっかんのプラム的ジャミーな感じを残すものの、それ以外はやはり普通のスタウトだ。
しかし、どうだろうかこの普通のスタウトがよくよく味わえば極めてしっかり作られた教科書のような出来栄えだということがわかる。 当たり前の事を当たり前のようにやったらこうなった。いかがですか。 そんなことを言われているかのように感じずにはいられない。なんだ、じつは間違いなのないダークエールの優等生ではないか。
人によってはそのテイストがやや薄くてボディーがない、水っぽいとの意見もあるが、スタウトでありながら軽い飲み口を実現。これは特徴のひとつととらえていただきたい。
冬には暖炉の前でロッキングチェアに揺られながらゆっくりとたしなむ。その場合はやや高めの温度で楽しむのがいいだろう。
夏にはうんと冷してカキンとなったその液体をガブガブと胃の中に流し込めばよい。スッキリと爽やかなダークエールを堪能できること間違いなした。