ライオン(LION PTY LTD)2012年度会計報告

2013年2月14日、ライオン※1 は2012年9月30日、親会社であるキリンホールディングス※2 と共に終了した2012年度の最新会計報告を行った。
ライオングループ全体の金利税引前営業利益は前年比5%増加の$6.25億オーストラリアドルとなった。※3

「昨年5月からの金利下降にもかかわらず我々のメイン商品における消費者マインドは比較的和らいでいた。厳しい状況の中でもオーストラリアのビール、スピリッツ、ワインビジネスは堅調。我々のイノベーションや海外ブランドとの提携が増益へとつながった。」

ライオンのCEOであるスチュワート・アーヴァイン氏はこう語った。

「高水準の成長は特にデイリー製品や飲料分野のビジネスにおいて我々に試練を与えるものだ。競争が激化する厳しい環境下で牛乳やジュース、チーズ製品等は僅かな値下げが収益にも影響を及ぼす。またこれら製品から得られる利益は小さいにもかかわらず、チームのメンバーは効率化のため様々な構想を打ち出し、一年を通して利益向上に貢献してくれた。彼らには絶大な信頼をおいている。」

スチュワート氏は続けた。

※1:ライオン(LION PTY LTD)はライオンネイサンの親会社である。
※2:ライオンネイサンの親会社であるライオンは日本のキリンホールディングスの子会社である。詳しくはライオンネイサンのページを。
※3:2012年9月当時1オーストラリアドルは約82円。

 

【ビール、スピリッツ、ワイン部門】
ライオンネイサンビール、スピリッツ、ワイン部門は2011年度の減収から増収へと転じた。金利税引前営業利益は前年比7.5%増加の$6.333億オーストラリアドルとなった。

 

【オーストラリア国内】
オーストラリア国内ではビールマーケット業界全体で5%の減退が見られる中、新しいアイデアの取り込みや製品ラインの工夫が功を奏しライオンネイサンの売買高は1.6%上昇、収益は6.0%増加の$18億1750万オーストラリアドルとなった。
また第3四半期に加えられたコロナ・エクストラやステラ・アルトワを始めとした海外ブランドとの提携も売上を後押ししする結果となった。
ライオンはそのポートフォリオを成長セグメントにしっかりと合わせてきた。

オーストラリアで最も有名なブランドの1つXXXX(フォーエックス)が持つXXXX GOLD(フォーエックスゴールド)は成長を続ける一方で新世代ビール、XXXXサマーブライトラガーがうまく成長軌道に乗り7%に迫る成長を遂げた。

ハーンスパードライやジェイムスボーグアンドサンのブランドは一年を通して良い結果となった。またトゥーイーズ ファイブ シーズサイダー ※4 が64%以上の増加となった。
ジェームズ・スクワイアーシリーズはクラフトビール市場において着実に成長を続け、近年ライオンネイサンの一員となったリトルクリーチャーズブルワリーやホワイトラビットブルワリーがクラフトビールセグメントでの成長を後押しした。
プレミアムワインビジネスは厳しい市場条件の中でも堅調だったが輸出はオーストラリアドル高の影響を受け売り上げがやや鈍った。

※4:日本で言うシードル(りんごのお酒)。

 

【ニュージーランド】
ニュージーランドにおけるビール、スピリッツ、ワイン部門は2011年度に比べ売り上げが5%ダウン、収入は3.9%落ち込みで$NA6.598億ニュージーランドドル ※5 となった。
ビール市場全体では前半の天候不順などが響き5.1%のダウン。
厳しい市場の中でもベックスやマックス等のビールが健闘、特にマックスはクラフトビールカテゴリーにおいて最も多くの売上があった。
最近ではクラフトビールカテゴリーに力をいれ、ダニーデンにある地ビール、エマーソンを中心とした展開に力をいれている。

ワイン、サイダー ※6、スピリッツ、RTD ※7、ノンアルコール飲料等においては価格競争が激しいなかすべての出荷数を伸ばした。
特にワイン部門ではピノ・グリ、シラーズ、ピノ・ノワール、メルロー等が堅調で出荷量16%アップとなる非常に良い結果を修めた。
スピリッツ部門ではバーボンが健闘、特に第四四半期におけるマッケンナブランドに人気が集中し、同種製品のなかではもっとも成長率が高かった。 バーボンRTDにおいてマッケンナが使用されたことも成長の後押しとなった。

※5:2012年9月当時1オーストラリアドルは約63円。
※6:日本で言うシードル(りんごのお酒)。
※7:Ready To Drinkの略。そのまますぐ飲める缶チューハイ、缶カクテル、その他低アルコール飲料を指す。

 

【デイリー製品・その他飲料部門】
デイリー製品やその他飲料の部門では約10%の落ち込みがあり売上高は25億3,560万オーストラリアドルとなった。
これは価格競争が激化するスーパーマーケットでの値引合戦や、乳製品におけるプライベートブランドの契約切れ、ブランド牛乳の販売不振などが影響している。
プライベートブランド及びブランド牛乳の販売量は前年に比べて14.5%ダウンした。
前年比49.4%の落ち込みを見せた2011年度同様、2012年度も製造行程や物流を始めその他様々な点においてコスト削減を実施。企業収益は前年比9.1%増の9,210万オーストラリアドルとなった。 支払金利前税引前利益率は効率向上等からの改善益が収入の圧縮に相殺され依然として厳しい約3%となった。
6月にはライオンの代表的なブランド、デイリーファーマーズやピューラ等の牛乳をパーミエイトフリー(permeate free milk)※8とし売上を伸ばした。
続く消費者の購買意欲低下や厳しい価格競争は収益を低迷させジュースマーケットを取り巻く環境は以前として厳しく販売量は低下を続けている。
またチーズなどのデイリー製品もグローサリーチャネルにおける競争激化から売上が10%以上下落、クラッカーバレル(Cracker Barrel)ブランドだけが同カテゴリー内で良い結果を生み出した。
サウスケープやタスマニアンヘリテージ等のスペシャルティチーズブランドは人気が続き収益増加をもたらした。
ヨーグルト等のフレッシュデイリー部門では、ヨープレイやファーマーズユニオンなどのブランドが健闘、第四四半期には21%の売上増加、その地位を固めた。
ライオンはその価値を高めていくための努力、イノベーションを続けていく事を約束。
2012年下期には砂糖等の糖分をぐっと減らしたしたジュースの新シリーズ「ビー・バイ・ベリ(be by Berri)」を発表、9月、10月には続けて数々の新商品を追加。
「ビー・バイ・ベリ(be by Berri)」は大手スーパーマーケット等で販売される1.5リットル容器のジュース類ではもっとも成長したシリーズとなった。

※8:パーミエイトは牛乳などにもともと含まれるたんぱく質やミネラル分の事で、オーストラリアやニュージーランドの牛乳には品質安定のために製造工程で後から加えられていたのだが、それを行わないようにしたものをパーミエイトフリーとよぶ。

 

【資産再評価】
デイリー製品、ジュース、ニュージーランドアルコールなど依然として続く厳しい市場状況によりいくつかのブランドでは減損を出した。
その額は、デイリーアンドドリンク部門では3億510万オーストラリアドル、ビール、スピリッツ、ワイン部門ではニュージーランド市場の業績が特に奮わず2億1020万オーストラリアドルとなった。

 

【今後の見通し】
日用消費財、小売、ホスピタリティ、その他すべての産業が同じであるようにライオンはここ最近オーストラリア国内での金融政策による消費者購買欲の回復に期待している。それと同時にライオンは大きく変化していく事を議題に組んでいる。
2011年度、2012年度に執り行われた製造に関する資産の合理化は2012年度会計年度終了以来徐々にその効果を現し始めた。2013年度にはより大き結果が出ると期待している。 しかしながらコスト削減だけに絞った合理化には限界があることから様々な点における戦略を打ち出し、常にトップレベルの成長を続けられるよう努めていくことを確認した。
「ライオンは長期成長に焦点を当てた投資を行なう企業てあると認識されている。引き続き人材、ブランド、生産設備、物流チャネル、イノベーションに対し投資を行っていく。特にイノベーションに対する投資は我々の主要な部門、デイリー製品やドリンク部門にに対して重要な位置付けを担っている。ブランドの強みを持つものはより付加価値をつけていく必要がある。」
アーバイン氏は語った。
これ以上の詳細については以下までご連絡下さい。

 

メディア
Leela Sutton
External Relations Director
61 2 9290 6645 / 0402 260 540

アナリスト
Peta Joyce
Stakeholder Communications & Relations Manager
61 2 9320 2254 / 0400 015 605

ライオンについて
ライオンは様々な家庭用品をはじめとするブランドを持つ。
トゥーイーズ、デイリーファーマーズ、XXXX(フォー・エックス)、ピューラ、ハーン、ベリ、スペイツ、キングアイランドデイリー、ボーグズ、ヨープレイ、ウィザーヒルズ アンド クーン等のブランドがこれに含まれる。
ビジネスの成功は人材、ブランドに対する投資と株主の方々との強い結び付きからなし得られるものだと信じている。
ライオンはオーストラリア、ニュージーランドに7000人以上の従業員を抱え48億オーストラリアドルを越える収益がある。
また直接の雇用に加え、オーストラリア、ニュージーランドの経済に非常に多くの貢献をしており農産物を始め、小売業、ホスピタリティ業、観光産業等幅広い分野におけ必需品の、最大級の買い手てもある。
我々の製品は人々の社会生活を支えて行く。そこには家族での食事やパブで友人と過ごす素敵な一時も含まれる。
デイリー製品、清涼飲料水、大豆製品そして節度あるアルコール飲料での楽しみは多くの人々にとって健康的なライフスタイルの一部であり、我々の製品にご愛顧頂くことにより社会全体が最も健康的に活性できることを目標としている。その一方でまたコミュニティー全体の乱れを最小限に抑える主要な役割を担っていく必要がある。

www.lion.com
http://lionco.com/2013/02/14/lion-fy12-result/

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