基本情報
名称 | トゥーイーズニュー(Tooheys New) |
産地 | ニューサウスウェールズ州 シドニー郊外リッドカム |
ビアスタイル | ラガー |
アルコール度数 | 4.6% |
IBU | 17 |
EBC (SRM) | 10 |
タイプ | フルストレングス |
醸造所 | トゥーイーズブルワリー(Tooheys Brewery) |
トゥーイーズニュー概要説明
トゥーイーズニューはトゥーイーズブルワリーが製造するビールブランド「トゥーイーズ」シリーズのフラグシップ製品で、同シリーズの中では最も売り上げの多いドル箱商品である。
ビール製造の歴史が始まって以来もともと上面発酵系のビールが多かったオーストラリアだが、1900年代に入ると次第にラガーのビームがやってきた。
トゥーイーズニューもそんな時代の流に合わせ1931年より販売が開始された。
以来ブルワリーのあるニューサウスウェールズ州では絶大な人気を誇るようになり同州のパブやバーには必ずといってよいほど瓶はもとより生*でも販売をしている。
*ビアサーバーから注ぐタイプのビールのことを指しています。
本製品の愛称は「ニュー」。今日もシドニーのパブでは皆がカウンターでこう叫ぶ。
「Can I get a schooner of New please, mate!」(スークーナ*でニューを1杯お願いします!)
*スクーナとはグラスのサイズの1種類。詳しくはビールグラスのサイズを参照ください
かつてオーストラリアやイギリスでは上面発酵にて製造されるビールが主流だったため、下面発酵のラガータイプであるこの商品に「ニュー」の名がつけられることとなった。
その流れを受け、昔より製造されていた上面発酵のダークエールに「オールド」を付け、トゥーイーズオールド(Tooheys Old)の名で販売が続いている。
ライバル会社、カールトン&ユナイテッドブルワリーズで最も人気のある製品、VB(ブイビー)が、オーストラリア全土で人気があるのに対し、トゥーイーズニューは主にニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州での消費が多い。
またトゥーイーズニューは多くのスポーツイベントや番組のスポンサーを勉めるためオーストラリア国内での認知は圧倒的に高い。
トゥーイーズニューの味わい
軽やかなホップの裏にどこかリコリスを思わせる爽やかさ、ムワっとした草原、それに合わせてとても麦っぽいワイルドな麦芽感。どちらかというとこの草原+麦芽のワイルド感がとてもオーストラリア標準的なラガーの位置付けのように思われる。
非常に澄んだ深みのあるゴールデンイエロー。そこににのる薄目の泡。
ミディアムからフルボディーのパンチ力、抑えた苦味ではあるがしっかりとホップの味わいが伝わる。決して強すぎないがこれまたしっかりとした麦の風味が生きている。
ワイルドだ。
最後にはスパイシーかつグラッシーそしてかすかな甘みヒントを残すところが特徴。
とても飲みやすくまさにオーストラリアビール、ラガーの標準的定番といった感じだ。ガブガブと時間(とき)を忘れていつまでもお喋りとともにニュー。そんな心許せるビールはなかなか他に見当たらないであろう。
トゥーイーズニューのさらに突っ込んだレビューについては下のブログを参照下さい。
トゥーイーズニュー紹介のブログ(別ウィンドウ)