基本情報

https://moobrew.com.au/
名称: | ムー・ブルー ピルスナー (MOO BREW PILSNER) |
産地: | タスマニア州 ベリーデール |
ビアスタイル: | ピルスナー |
アルコール度数: | 5.0% |
IBU: | 30 |
EBC (SRM): | No Data |
タイプ: | フルストレングス |
醸造所: | MOO BREW (ムー・ブルー) |

ムー・ブルー ピルスナー概要説明
ムー・ブルー ピルスナーはムー・ブルーが醸造するビールの1つ。
ブルワリーのチームを牽引する若き天才醸造家、オーウェン ジョンストン氏がクラシカルなラガーを再定義する。そんな意気込みが込められたこちらのピルスナー。
ピルスナーはチェコのピルゼンで造られたものだけだと言われた原点に戻って考えた。
かつての時代、ピルスナーは低温での発酵が必要なため冷涼な気候が欠かせなかった。また使われた水はチェコ、ブルゼニの軟水が使用された。長期間熟成されることによる美しいペールカラーとのどごしでゴクゴクと飲ませるその軽やかさは軟水とノーブルタイプのザーツホップでもって初めて実現できた。
時代は変わり世界中にピルスナーが浸透した。ドイツにはまた素晴らしい味わい、品質をもつピルスナーがあった。目指したのはこのドイツスタイルのピルスナーだ。
オーウェン氏はムー・ブルーのピルスナーを打ち出すに当たり、味わいはもとより、色合いやその透明度そしてより高い香りを追求した。
タスマニアの冷涼な気候のなか地元に湧き出る品質の高い水。ドイツ産、シュパルト地方のホップのみを使用することによりハーブを思わせる爽やかでユニークなアロマと柔らかくスッキリした苦味を実現。単に伝統的なピルスナーを目指すだけでなく、良いところは取り入れつつも、ムー・ブルーとしての特色を出すことも忘れなかった。
ボトルの形状は非常にユニークなものとした。
一見ワインを思わせるこの形はオーストラリア国内ではすでにムー・ブルーのビールであると認知されるまでになった。
クリーミな泡、クリスタルを思わせる透明度にゴールデンカラー。爽やかなホップ香に甘い麦芽テイスト。真のピルスナーがここにある。
残念ながらオーウェン氏は2013年にムー・ブルーを去ることとなったがその魂は受け継がれ2022年現在も進化を続け醸造が続いている。
ムー・ブルー ピルスナーの味わい
グラスに注げば非常に澄んだペールゴールデンカラー、メタリックゴールドとでも言おうか、美しい液体が姿を現す。泡はしっかりとコシがありながらキメが細かい。液体から立ち上る泡は細かいものから荒いものまでありその勢いからはある程度のしっかりとした炭酸があることがうかがえる。
香りに対する最初の印象は麦芽感がかなり抑えられフローラルのスッキリしたホップが強いと言う印象を受ける。それでも奥底には甘いシリアルを思わせる穀物系の香りがある。
口へ含めば非常に強い旨味に驚かされる。
まさに完璧なピルスナーと呼べる仕上がりだ。
意外なのは最初に香りから受ける印象と異なり、まずは麦芽の強い甘さを含む旨味に驚かされる。続いてようやく香りで感じられたホップの印象。この味わい、風味と言うのがやはり正解か、が一気に花開く。
麦芽の味わいは非常に複雑で大麦、米、シリアル、パン等の自然な甘さを思わせる。またわずかながらハチミツの甘みヒントがあるのも嬉しい。
苦味はそれほど強くはなく、マイルドで優しいそれが後味としてフワッとやってくる。
しかしながら切れ味がよくここでも意外なのはドライな印象を受けるところだ。
かなり完成されているピルスナーと言えよう。
レモン、メロン、スパイス、ハチミツの味わいが融合する。