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リトルクリーチャーズ ペールエール(Little Creatures PALE ALE)

リトルクリーチャーズ ペールエール
目次

基本情報

リトルクリーチャーズ ペールエール
リトルクリーチャーズ ペールエール
Sited from https://littlecreatures.com.au/
名称リトルクリーチャーズ ペールエール(Little Creatures PALE ALE)
産地西オーストラリア州 パース フリーマントル
ビアスタイルペールエール
アルコール度数5.2%
IBU36
EBC (SRM)20 (10)
タイプフルストレングス
醸造所リトルクリーチャーズブルワリー(LITTLE CREATURES BREWERY)
リトルクリーチャーズ ペールエール
リトルクリーチャーズ ペールエール
Sited from https://littlecreatures.com.au/

リトルクリーチャーズ ペールエール概要説明

リトルクリーチャーズペールエールはリトルクリーチャーズブルワリーで一番最初に作られたフラグシップ製品で最も基本的な位置付けとなるビール。

国をまたいだ味わいをもつペールエール、アメリカンペールエールスタイルでありながら、イギリスが産み出すエール、それでいてインディアンペールエール(IPA)のような味わいを持つビールは作れないものだろうか。
このブルワリーが立ち上げられた本来大きな目的がそのようなコンセプトを持つリトルクリーチャーズのみでしか醸し出すことのできない独特な「ペールエール」を打ち出すことにあったのだ。

当然ながら素材にはこだわり麦芽にはペールモルト、ミュンヘンモルト、カラメルモルト、小麦麦芽を絶妙に配合した。そしてもっともこだわったのはホップだ。良質のホップなくして製品化はありえない。
リトルクリーチャーズが作るペールエールのイメージに合ったのはアメリカ産のカスケードホップ(Cascade)と、チヌーク(Chinook)である。
複雑な苦味のバランスの中に中毒になってしまうほどパンチの効いた力強さに独特の風味、これこそが求められていたものだった。
さらに成長を続ける同製品、現在ではこれらアメリカ産に加えてオーストラリア、タスマニア産、ビクトリア州産のホップも使用。独特の苦味を追加するため、ここにイギリス産のイーストケントゴールディング(East Kent Goldings)を追加、さらに味わいにを高めていった。

グレープフルーツを中心としたシトラスや核果類などを想わせる独特で力強い風味をもつこれらのホップに選び抜かれた麦芽、その一部には専用に作られたローカル産のペールモルトを合わせる事により、非常に個性ある苦みにリフレッシングで独特の風味を実現した。
これだけの味わいを実現しがらも「製造に関する秘密は一切無い、ただし近道も一切無い。」と公言しており、しっかりと丁寧に作り込むことでここまでの品質を産み出した事を強調している。
保存料や添加物は一切含まず酵母は生きたまま提供される。製造からリリースまでの期間はおよそ6週間。鮮度も重要視する本ブルワリーではできるかぎり製造後2週間以内には飲んでほしいと言う。
また美しい色合いを楽しむために是非ともグラスに注いで飲んでほしい。
何度かこのビールを飲めばあなたは立派な”hophead(中毒者)”である。

リトルクリーチャーズ ペールエールの味わい

まずはこのビールをグラスへ注いでいみる。
濁ったゴールデンアンバーカラーとでも言おうか、若干オレンジがかった美しい液体が姿をあらわす。
しっかりとコシがありきめ細かな泡は比較的長くその形状を保ちながらも程なくして薄めのレイヤーへと姿を変える。
注がれたビールからは多くの炭酸が立ち上りなかなかの爽快感が喉を刺激するのではないかと期待させる。

注ぐとすぐにその立ち上る素晴らしい香りに驚かされるだろう。
ビスケットモルトに加えシトラスノート、パインジュース、草、マンゴー等の複雑な芳香がとても爽やかだ。
その勢いのまま口へ含めばそれまさにアメリカンペールエールとイギリスの伝統的なペールエールのいいとこ取りを感じさせる。ミックスかつニュースタイルな旨味が西海岸のウェーブに乗り押し寄せてくる。
甘さのある麦芽、まるで飴玉を思わせるものに加え、カラメルの香ばしさが後ろから追いかける。
さらにオーストラリアの大地をかすかに思わす土のような粉っぽさがあるのも面白い。
加えてカスケードホップの力強さが旨みを後押し、さらにその後からはグレープフルーツ、パインに加えてペッパーのようなスパイシー加減もカッコいいではないか。
それでいて爽やかさは安定的に続き、草原、バジルのアンダートーン、パインの皮をかじったような苦さもある。程よい苦味はどこまでも続くそれはまさにホップのブラックホールだ。
ちなみに公式では立ち上るホップの後シトラス、ネクタリン焦がしトフィーの味わいが訪れると表現している。

全体としてはとても甘いビールではあるもののバランスが極めて良いため飽きること無くいつまでもスイスイと飲み続けることが出来る。
ボディーも非常にしっかりとしており炭酸は見た目に感じるほど強くはなく程よいものがある。
飲み終わりはグレープフルーツの爽やかな苦味が後ろ髪を引きサヨナラを惜しむ。

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