基本情報

Sited from https://www.cascadebreweryco.com.au/
| 名称 | カスケード プレミアムライト(CASCADE PREMIUM LIGHT) |
| 産地 | タスマニア州 ホバート |
| ビアスタイル | ラガー |
| アルコール度数 | 2.4% |
| IBU | 推定 20 (公式発表無し) |
| EBC (SRM) | 推定 14 (7) 前後(公式発表無し) |
| タイプ | ライト |
| 醸造所 | カスケードブルワリー(CASCADE BREWERY) |

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カスケードプレミアムライト概要説明
オーストラリア最古のブルワリーとして知られるカスケードブルワリーが手掛けるローアルコールビールの代表格が、この「カスケード プレミアム ライト」です。アルコール度数はわずか2.4%と低めでありながら、香りや味わいにおいて物足りなさを感じさせない「フルフレーバー」な仕上がりが特徴です。豪州国内のライトビール市場においてトップクラスのシェアを誇り、「オーストラリアで最も優れたライトビールのひとつ」と評されることも少なくありません。
位置づけとしてはフルストレングス版「カスケード プレミアム ラガー」のライト版にあたり、同社のフラッグシップである“プレミアムレンジ”に含まれています。単なる派生品に留まらず、メーカーが力を注ぐ一本であることがうかがえます。公式の紹介文には「グラスに注いで提供されれば、これがライトビールだと気付く人はいないだろう」との自信ある表現もあり、ライトビールの常識を覆す存在として長年支持を集めています。
オーストラリアのビール事情として、酒税制度の関係からライトビールは価格的にも有利に楽しめる傾向があります。そのため、もし本当に通常のビールと遜色ない味わいを見せるのであれば、非常にコストパフォーマンスの高い一杯といえるでしょう。

カスケードプレミアムライトの味わい
カスケードブルワリーのテイスティングレビューへ移りましょう。
まずビールをグラスに注ぐと、決して薄くは見えない落ち着いた麦色が広がり、泡は軽やかで繊細。香りは最初に草原を思わせるような青々とした印象が漂いますが、すぐに柔らかな甘みが追いかけてきます。ラガーらしいクリーンさの中に、どこか蜂蜜や乾燥トウモロコシを思わせる麦の風味も感じられ、シンプルながら奥行きのある香り立ちです。
口に含むと、最初に軽快なホップの苦味がサクッと広がり、すぐにモルト由来の優しい甘みが追いかけます。アルコール度数が低いにも関わらず、水っぽさが目立たない点が大きな特徴で、ボディの軽やかさと味わいのバランスが見事に整えられています。飲み込んだ後には、ほのかに鉄分を思わせるミネラル感が余韻として残り、そこに柔らかな甘さが寄り添うことで、爽快さと満足感が同居する独特の仕上がりになっています。
同ブルワリーの「カスケード ドラフト」や「カスケード ビター」がしっかりとした苦味と飲みごたえを誇るのに対し、このプレミアムライトは軽やかでありながらも“飲んだ感”をきちんと感じさせてくれる一杯です。フルストレングス版のプレミアムラガーと比較すればやや薄さは否めませんが、それでも「ライトビールとしては群を抜いてリッチ」と言える完成度です。
アルコールに強くない人や、食事や社交の場でビールを飲みたいけれど酔いを抑えたい場面にうってつけで、オーストラリア国内では定番の選択肢として多くのファンを獲得しています。特に暑い季節のオーストラリアでは、この軽快さと爽快感が人々の日常にしっかり溶け込み、夏のビール文化を支える存在となっています。
「ライトビール=味気ない」という固定観念を覆し、ローアルコールでありながらフルフレーバーを体現した一本。軽快で爽やかな飲み心地は、日常使いにも、暑い日のリフレッシュにも最適です。

